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【タイトル争い&MVPの行方を占う! パ・リーグ編】打は山川穂高(西武)次第? 投は二冠誕生?

文=藤山剣

【タイトル争い&MVPの行方を占う! パ・リーグ編】打は山川穂高(西武)次第? 投は二冠誕生?
 プロ野球はペナントレースの行方とともに、個人タイトルも気になる時期に入ってきた。ここでは、投打の主要タイトル争いの現状と、リーグMVPの可能性を探っていきたい。まずはパ・リーグ編

(成績は9月5日現在)

二冠の可能性もあるボルシンガー


 防御率トップは2.54の岸孝之(楽天)。それを2.56と僅差で追うのがボルシンガー(ロッテ)。3番手は2.82の上沢直之(日本ハム)。タイトルは岸かボルシンガーが獲得する可能性が高そうだ。

 岸は20試合に先発し、クオリティ・スタート15回としっかりゲームを作っている。先発三本柱として期待されたチームメイトの則本昂大、美馬学が不調で、また、チームも最下位に低迷するなか、孤軍奮闘の働きを見せている。

 一方のボルシンガーは、カットボール、ナックルカーブ、スライダー、チェンジアップと多彩な球種を駆使し、ジャストミートさせない巧みなピッチングが光る。4年間のメジャー生活では8勝19敗、通算防御率は4.92。来日前は決して前評判は高くなかったが、好投を重ねている。

 そのボルシンガーがリードするのが最多勝争いだ。「今まで組んだなかで最高の捕手」と語る女房役の田村龍弘との好相性もあって、5月から7月にかけての11連勝を含め13勝。同じく13勝の多和田真三郎(西武)とタイトルを目指してしのぎを削る。両者を比べれば、有利なのは強力打線のバックアップを見込める多和田だが、ロッテはCS進出の望みがかなり薄いだけに、最多勝獲得に向けてのボルシンガーの起用もあり得る。そうなればボルシンガーにもチャンスが生まれそうだ。

 なお、勝利数3位は千賀滉大と石川柊太のソフトバンク勢が11勝で続いているが、残り試合を考えればその差を詰めるのは簡単ではない。ボルシンガーと多和田の一騎打ちと見るのが妥当か。

 セーブ王争いは2位以下に5差をつけて30セーブを挙げている増井浩俊(オリックス)が一歩リード。25セーブの森唯斗(ソフトバンク)は、優勝争いのプレッシャーのかかる場面での登板が続く。心身の疲労が気になるところだが、チーム状態はソフトバンクのほうがいいだけに、どこまで迫れるか。

 奪三振部門は則本が148個でトップ、チームメイトの岸が140個。その差は8個だ。則本が逃げ切れば5年連続の奪三振王となり、来季、歴代最高記録(江夏豊と鈴木啓示の6年連続)への挑戦権を得ることになるが、果たして!?

山川の動向がタイトルの行方を左右しそう


 首位打者は打率.354の柳田悠岐でほぼ決まりだろう。月別に見ると、打率が3割を割ったのは6月(.289)のみで、他の月は最低でも.333。抜群の安定感を誇っている。自身のシーズン最高打率は、トリプルスリーを達成した2015年の打率.363。残り試合でそこまで到達できるか注目だ。

 本塁打王は山川穂高(西武)の初戴冠が濃厚かと思いきや、8月18日から9月5日までの14試合でわずか1本塁打とブレーキ。それでも36本塁打は、2位の柳田悠岐(ソフトバンク)と5本差。有利な状況に変わりはないが、バットが湿ったままだと、まさかの逆転劇が起きるかもしれない。

 打点王争いは好調な西武打線を牽引する浅村栄斗が現在103打点でトップ。97打点でチームメイトの山川と中田翔(日本ハム)が追いかける展開。ここも山川の打棒が復活するかどうかがカギとなる。

 中田は2014年、2016年と2度の打点王を経験している。西武で浅村や山川の前を打つ秋山翔吾や源田壮亮も計算できる打者だが、日本ハムの西川遥輝、大田泰示、近藤健介の1〜3番の出塁率も高い。打線がつながるようなら中田の逆転があっても不思議ではない。

MVP争いもペナントレース同様に混沌


 歴史的な記録や成績を残した選手がいれば別だが、そうでなければ優勝チームから選出されることが多いのがMVP。パ・リーグのペナントレースは最後までもつれそうなので、MVP争いも混沌としているが、候補を挙げれば、西武優勝なら多和田、浅村、山川といったところか。いずれにしてもタイトルがほしい。山川が復調し、本塁打と打点の二冠獲得なら文句なしにMVPだろう。ソフトバンク優勝なら柳田、日本ハム優勝なら中田の名前が挙がってきそうだ。

文=藤山剣(ふじやま・けん)

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