◎第十九回／マリアーノ・リヴェラ（ニューヨーク・ヤンキース）

2013/2/12

　イラストレーター・横山英史と申します。このコーナーでは、ベースボールを題材にして、それをイラストで表現しています。

　日本のプロ野球のキャンプが始まって10日あまり。海の向こう、メジャーリーグでも間もなくスプリング・トレーニングが始まろうとしています。
　毎年、新しいシーズンが始まろうとするとき、とてもワクワクする気分になります。それは、チームを移籍したプレーヤーや前年シーズンの活躍によって期待が高まるプレーヤーがどんな活躍するのだろうか、そして急成長してブレイクするプレーヤーが次から次へと出てくるからかもしれないからです。
　そのなかで、僕が個人的に注目しているプレーヤーはケガからの復帰を目指す、ニューヨーク・ヤンキースのマリアーノ・リヴェラ投手です。

　皆さんもご存知のとおり、メジャーリーグ歴代最多の通算608セーブの記録を保持する、史上屈指のクローザー。
　昨年5月、ビジターでのゲーム前の練習中に、右ヒザ十字靭帯と半月板の一部を損傷という重症を負い、シーズンを棒に振ることになってしまいました。一時はそのまま引退するのではないか、とも言われていましたが、復帰を決断し、新しいシーズンに挑むことになったようです。
　43歳で迎える2013年シーズン。年齢は大ベテランの域に入り、大きなケガを乗り越えなければならない、という難しい状況ではありますが、再びあの輝きを放つリヴェラ投手の活躍をもう一度見たいです。イラストで描いたような"伝家の宝刀・カットボール"を投げ込んで、ゲームを締めくくるリヴェラ投手の姿を。




絵と文＝横山英史(よこやま・ひでし) ／野球を題材にしたイラストを得意とするイラストレーター。スポーツ雑誌のイラストやオリックス・バファローズの選手紹介イラスト(2003〜2005年)や、メジャーリーグ カンザスシティ・ロイヤルズのクラブハウスに飾られているチーム歴代プレイヤーを描た作品なども制作。1980年生まれ。
　このコーナーでは、イラストのリクエストや感想も募集しております。よろしかったら下記のアドレスまで。
w_yakyutaro@knuckleball-stadium.com