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高橋朋己(西武)と澤村拓一(巨人)。今季、実績十分のリリーバーに復活の日は訪れるか?

高橋朋己(西武)と澤村拓一(巨人)。今季、実績十分のリリーバーに復活の日は訪れるか?

 高橋朋己(西武)、澤村拓一(巨人)と、昨季は力を出せなかったリリーバーが復活の兆しを見せている。

左腕復活なら牧田の抜けた穴は埋まる?


 西武のリリーバー・高橋朋は2014年に63試合で防御率2.01、2015年には62試合で防御率2.92をマーク。シーズン途中でクローザーからセットアッパーへ、あるいは逆の配置転換をされながらも、それなりの結果を出してきた。

 しかし2016年は、4月に発症した左ヒジ痛によりトミー・ジョン手術を受け、2017年はそのリハビリに大半を費やしたため、ほぼ戦力にはならなかった。

 今季は、キャンプからしっかり参加し、連日のブルペン入り。1軍で投げられる態勢は整いつつある。リハビリ中は、同じ手術を受けたダルビッシュ有(カブス)の調整方法などを参考にしたという。

 1月26日には、体重3048グラムの長男が誕生。これで2児のパパとなった。プレーする上で、ますますモチベーションが上がるだろう。海を渡った牧田和久(パドレス)の穴を埋めるのは容易ではないが、実績のある高橋朋なら補える可能性はある。

昨季は1軍登板なしのセーブ王


 澤村も昨季は1軍登板なし。振り返れば、事の始まりは3月4日の日本ハムとのオープン戦だった。5回からマウンドに上った澤村は、初球を清水優心の頭部にぶつけてしまい、危険球退場。そこから、右肩痛を発症し、2軍暮らしが長引いてしまう。

 挙げ句の果てに、その原因は「チームのトレーナーによるハリ治療の失敗で神経障害が起こった可能性がある」と球団が発表。その真相はともかく、2016年には37セーブでタイトルを獲った澤村が、2017年は戦力になれず。そして巨人は4位に沈んだ。

 この春季キャンプでは2軍組で調整していたが、ブルペンではしっかりと投げ込みを行っており、フリー打撃やシート打撃にも登板。150キロ近いストレートを投じていた。

 オープン戦で1軍マウンドの感覚を取り戻せば、今季はチームに貢献できそうだ。


優勝から遠ざかっている両チーム


 巨人は3年、西武に至っては9年もリーグ優勝から遠ざかっており、その間にセ・リーグでは広島が、パ・リーグではソフトバンクが黄金時代を築きつつある。巨人と西武がもう一度、覇権を取り戻すためにも、両リリーバーの復活が切望される。


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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