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混戦を演出! まさに縁の下の力持ち! パ・リーグ各球団を支える便利屋の男たち


 ゴールデンウィークを過ぎても、熱戦が続くプロ野球。セ・リーグと比べて、上位も下位も混戦模様のパ・リーグでは、スーパーサブたちの活躍も見逃せない。

 前回のセ・リーグ編に続いて、パ・リーグの今季注目のユーティリティープレーヤーを紹介しよう。
※年齢、成績は5月5日時点

◎ソフトバンク
高田知季(内野手・25歳)


16試合/打率.143(28-4)
0本塁打/1打点/0盗塁

【今季守備位置】
ファースト:6試合
セカンド:5試合
ショート:6試合

 明石健志と川島慶三のケガもあり、現在、内野スーパーサブ1番手に浮上している高田。ファースト、セカンド、ショートと明石の正統後継者の匂いもあるが、ここにきて今宮健太の不調でスタメンに名を連ねる日も。スーパーサブとして、野球選手として、大きな分岐点を迎えている。


◎日本ハム
近藤健介(捕手・22歳)


31試合/打率.252(107-27)
1本塁打/11打点/1盗塁

【今季守備位置】
サード:1試合
レフト:2試合
ライト:17試合
指名打者:11試合

 スーパーサブではないが、やはりユーティリティー性で近藤に注目。捕手登録ながら、今季はマスクを被った試合はない。起用法も気になるところだが、昨季のような打撃にも期待。スタメン格に定着するのか、スーパーサブになるのか、高田と同様に試練のときを迎えている。


◎ロッテ
中村奨吾(内野手・23歳)


32試合/打率.282(103-29)
3本塁打/15打点/3盗塁

【今季守備位置】
セカンド:22試合
サード:10試合

 好調ロッテの原動力となっている2年目の中村。昨年はルーキーイヤーながら、セカンド、サード、ショート、レフト、センターの5つのポジションを守り、幅広さを証明した。今季はバットでも結果を示し、春先はナバーロの穴を埋め、今度は成績が垂れてきた細谷圭に代わってサードを守っている。首脳陣にとってはこの上なくありがたい存在だろう。最後までこの調子を維持できるか注目。

 内野スーパーサブ候補の高濱卓也、三木亮は打撃でひと皮剥けたい。

◎西武
木村昇吾(内野手・36歳)


7試合/打率.400(20-8)
0本塁打/3打点/0盗塁

【今季守備位置】
ファースト:2試合
サード:4試合
ショート:1試合

 昨オフはFAで“セルフ戦力外”と揶揄された木村だが、4月23日、新天地でようやく1軍昇格! 内外野の穴を埋める存在としてやはり実力は上位。広島を見返す働きができるか?


◎オリックス
原拓也(内野手・31歳)


16試合/打率.357(14-5)
0本塁打/3打点/0盗塁

【今季守備位置】
セカンド:1試合
サード:12試合
ショート:1試合

 しぶとく球界を生き抜く原のバットに期待。昨季は代打筆頭の時期もあったが、打率.170に終わり、「期待感がない」とファンのため息も聞こえた。ユーティリティー性はすでに証明済み。あとは打つだけだ。

 内外野すべてのポジションを守れる縞田拓弥にも注目。今季はファースト守備固めでの出場も多くなりそうだ。


◎楽天
ウィーラー(内野手・29歳)


31試合/打率.282(124-35)
5本塁打/26打点/2盗塁

【今季守備位置】
サード:15試合
レフト:16試合
ライト:1試合
指名打者:3試合

 楽天の4番を担うウィーラーのフレキシブルスタイルは心強い。開幕はレフトだったが、ケガ人続出で内野陣が手薄になると今度はサード。何よりもハッスルプレーは誰からも愛される。近年は「向こうではファーストやサードも守っていたけど、やっぱり外野しかできませんでした!」というガッカリ助っ人も多いので、やはり稀有な存在といえるだろう。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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