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《プロ野球・2017年の展望》6名が2000安打を達成!? 今季達成されそうな大記録は?


 野球とは切っても切り離せないのが“記録”だ。野手であれば安打、本塁打、打点。投手であれば勝ち星、セーブなど様々な記録があるが、それぞれに価値がある。

 今シーズンも長年に渡って数字を積み重ね、大きな節目の大記録に到達しようとしている選手たちが数多くいる。そんな選手たちを紹介しよう。

今シーズンは2000本安打達成ラッシュ!?


 昨シーズンは新井貴浩(広島)が2000安打、福留孝介(阪神)が日米通算2000安打を達成。名球界入りの資格を得た。今シーズンも2000安打達成(日米通算を含む)を目前にした選手がNPBで5名、MLBで1名いる。

 その6名のなかでは、青木宣親(アストロズ)が日米通算2000安打まで残り35安打と最も近いところにつけている。今シーズンは移籍初年度となるが、左翼のレギュラーとしての出場が予想され、5月中には達成されそうだ。ただ、MLBの通算安打となると、この35安打を足しても716安打と半端な安打数……。そのため、現地でのセレモニーは行われない可能性もある。

 NPBでは荒木雅博(中日)が残り39安打に迫っている。レギュラーを確保できれば5月中の達成が見えてくる。昨シーズンは不調もあり71安打に終わった荒木だが、早期達成を目指したい。

 阿部慎之助(巨人)は残り83安打、内川聖一(ソフトバンク)は残り104安打。故障さえなければ、今シーズンでの到達は十分に可能だ。両者とも首位打者の獲得歴があり、長らくチームを支えてきた選手。できれば、多くのファンが詰めかけた本拠地で記録達成といきたいところだ。

 昨シーズン終盤、遊撃のレギュラーを北條史也に奪われた鳥谷敬(阪神)は残り128安打。今シーズンも北條とのレギュラーを争いとなるが、定位置を取り返し、2000安打を達成したい。

 幕張の安打製造機こと福浦和也(ロッテ)は残り68安打と達成間近に見える。しかし、近年は出番が減り、昨シーズンは20安打に終わってしまった。出場機会を増やせなければ、今シーズンでの達成は難しいかもしれない。


【今シーズンに2000安打達成が予想される選手】

青木宣親(アストロズ)
日米通算1965安打/残り35安打(118安打)

荒木雅博(中日)
通算1961安打/残り39安打(71安打)

福浦和也(ロッテ)
通算1932安打/残り68安打(20安打)

阿部慎之助(巨人)
通算1917安打/残り83安打(104安打)

内川聖一(ソフトバンク)
通算1896安打/残り104安打(169安打)

鳥谷敬(阪神)
通算1872安打/残り128安打(106安打)

(※カッコ内の安打数は昨シーズンの記録)

巨人史上3人目の“400本塁打達成者”誕生なるか!?


 本塁打の記録に目を向けると、ここでも阿部の名前が出てくる。現在、通算373本塁打と400本塁打まで27本に迫っているのだ。大台到達となれば、巨人の生え抜き選手としては王貞治(868本塁打)、長嶋茂雄(444本塁打)に次ぐ3人目の400本塁打達成者となる。そして、その通過点には原辰徳(382本塁打)がいる。

 今シーズンは一塁に専念する阿部。2014年から20本塁打を下回るシーズンが続くが、シーズン中の大台達成を期待したい。

 昨シーズンはベストナインに選出され、ゴールデン・グラブ賞にも輝きながら、年俸が8000万円ダウンという厳しい契約更改となった村田修一(巨人)。今シーズンは残り4本に迫っている350本塁打を達成し、400本、500本への足がかりにしたい。今年の12月に37歳となる「松坂世代」のひとりだが、老け込むにはまだ早い。


【今シーズン中に400本塁打達成が予想される選手】

阿部慎之助(巨人)
通算373本塁打/残り27本塁打(12本塁打)

【今シーズン中に350本塁打達成が予想される選手】
村田修一(巨人)
通算346本塁打/残り4本塁打(25本塁打)

(※カッコ内の本塁打数は昨シーズンの記録)


500試合登板は“無事是名馬”の勲章


 投手に目を向けると、3名の500試合登板達成者が生まれそうだ。この記録は例えば毎シーズン50試合に登板したとして、それを10年間続けなければならない。まさに“無事是名馬”といいたくなる中継ぎ、抑え投手の勲章だ。昨シーズンは永川勝浩(広島)、宮西尚生(日本ハム)が達成している。

 今シーズンは平野佳寿(オリックス)、安藤優也(阪神)、青山浩二(楽天)が達成間近。平野は残り9試合、安藤は残り15試合、青山は残り17試合となっている。3名とも中継ぎ、抑えで重宝されているので記録達成は間違いないだろう。

 青山は楽天の球団記録を更新し続けているので、500試合登板といわず、550、600と登板数を伸ばしてほしい。


【今シーズン中の500試合登板達成が予想される選手】

平野佳寿(オリックス)
通算491試合登板/残り9試合(58試合)

安藤優也(阪神)
通算485試合登板/残り15試合(50試合)

青山浩二(楽天)
通算483試合登板/残り17試合(50試合)

(※カッコ内の試合数は昨シーズンの登板数)


昨シーズン0勝からの復活にかける


 三浦大輔(元DeNA)が引退したことで、現役最多勝投手は通算152勝の石川雅規(ヤクルト)となった。そして、石川に続くのが昨シーズンはプロ入り以来、初めて1軍での登板がなかった杉内俊哉(巨人)だ。杉内は142勝を挙げており、あと8勝で150勝に到達する。同じ年にプロ入りした石川に10勝の差をつけられてしまったが、今シーズンは復活のマウンドに立ち、追いかけたい。


【今シーズン中の150勝達成が予想される選手】
杉内俊哉(巨人)
通算142勝/残り8勝(0勝)

(※カッコ内の試合数は昨シーズンの登板数)


文=勝田 聡(かつた・さとし)

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