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【2018年夏の甲子園 高知みどころ】潮江中出身の3投手は目が離せない存在 ジャッジ(ヤ)を目指す谷合の外角対応

投手編〜明徳義塾・市川、進化中

注目投手 北代真二郎

 「インコースにあれだけ強いストレートを投げられたら、もう言うことはないね」。
あるNPBスカウトの市川悠太(明徳義塾)評だ。

 センバツでは2試合とも1イニング複数失点を喫するなど、当初目指していた姿からは程遠いものに終わった市川。
しかし、最近のブルペンや試合では「本格的に投げられるようになった」シンカーなど、夏に向けて引き出しを作りながら、最大の特調であるインローストレートにさらなる磨きをかけている。

 はたして、春以上に過酷な聖地のマウンドで彼は成長した姿を見せられるのか?まずは高知大会での「圧巻ぶり」が注目である。

■「潮江中出身」第三の男

 市川と高知市立潮江中時代に2本柱を組んでいたのが、高知追手前の最速137キロ左腕・岡林倖生。
集中打を浴びる課題を有するが、すべてのボールで腕を振り切る「懸命さ」は見る者の心を打つ。

 そしてさらに、この年代の潮江中には「第三の男」も存在する。
高知東の2番手右腕・野村隆喜がその選手だ。
投げ方は北岡茂監督も「もう少しキレイに投げられれば」というほどの変則オーバースロー。
が、ストレートのスピードは県立校では傑出しており、先日の県総体・明徳義塾戦ではついに最速140キロを出した。
制球力に大きな課題を抱えるため、高知大会での登板は微妙なところだが、市川、岡林に続き、ぜひ上の世界で花を咲かせてほしい素材だ。

 さらに高知商のエース・北代真二郎は最速140キロの重いストレートに、ツーシームのキレ味もなかなか。
昨年の侍ジャパンU-15代表である高知の1年生・鍇田世は、アベレージの球速ではすでにエース・中屋友那、左腕の森聡希(2年)を超えており、最初の夏からエース格も十二分にある。
そして春からエースになった2年生・横田啓悟(土佐)は、90キロ超の体重を生したパワフル打撃も含め楽しみな存在だ。

野手編〜真の「アーロン・ジャッジ」へ

注目野手 谷合悠斗

センバツ初戦では馬淵史郎監督に甲子園50勝をプレゼントする劇的逆転サヨナラアーチを放った谷合悠斗(明徳義塾)。
現在では苦手な外角スライダーへの対応にも徐々に成長が見られ、ホームランも量産態勢に入っている。
このまま進めば打撃では自身が憧れるアーロン・ジャッジ(ヤンキース)級のアーティストになれるかもしれない。

 スイングスピードでは中越啓斗(高知)が谷合と互角。
一方、高知商の選手たちは、ベースボールコーディネーター・和田照茂氏(現:北海道日本ハム・ファームチーフトレーナー)から昨年学んだコントロールフルスイングで、春の高知県大会7本塁打。
大会3本塁打の近澤孝祐や、藤高祐一郎をはじめ、重爆打線の「仕留める」精度は確実に上がっている。

 その他、スケールの大きな遊撃手・大ア凛(中村)、明徳義塾らしい巧みさを備える中隈廉王や、潜在能力の高い松本亮太郎(高知小津)、山本大地(高知西)、中岡大晟(高知東)、川渕佑斗(高知南)らも、努力次第で次のステップでの開花が期待できる。

大会展望〜明徳義塾の9連覇濃厚

高知 勢力ピラミッド

夏の高知大会8連覇中、明徳義塾の頂点獲得が極めて濃厚である。
こと選手層は他校の追随を許さず、唯一の心配事であった市川悠太に続く投手についても、2年生左腕・服部遼馬の台頭で解消の気配である。
逆に他チームから見れば、昨秋県大会準決勝の高知商のように市川を打ち込む展開に持ち込むことが、横綱を倒すための絶対条件。
長打力は明徳義塾打線に勝っている高知商と、過去に明徳義塾のエース格を攻略してきた高知の2校が、その可能性を秘めている。

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