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年俸3億超選手で勝手にコスパレース! 内川聖一(ソフトバンク)陥落。北のスシボンバーがコスパ王に

年俸3億超選手で勝手にコスパレース! 内川聖一(ソフトバンク)陥落。北のスシボンバーがコスパ王に

 「推定年俸3億円」(ベース給)を突破している超高額年俸選手たちを“コスパ”の観点で勝手にレースさせる本企画。

 その活躍ぶりをポイント化し、年俸に対しての1ポイントあたりの「お値段」を算出。スーパースターの活躍を「コスパ」でランクづけしていきたい。

 前回のコスパレースは5月23日までの成績で作成した。野手は内川聖一、先発投手はメッセンジャーがそれぞれトップだったが、交流戦を経てどう変動したのだろうか? さっそくランキングをご覧いただきたい。

(6月18日までの成績を基に算出)

ポイントの算定基準


 コスパレースに参加するのは先発投手と野手。ポイントの算出基準は以下の通り。

■先発投手
1登板=5ポイント
1勝=5ポイント
QS=5ポイント
HQS=5ポイント

(※QS=クオリティ・スタート:6回以上3自責点以下、HQS=ハイクオリティスタート:7回以上2自責点以下、重複有)

■野手
(塁打+四死球+盗塁)×1ポイント

 このポイントを基準に1ポイントあたりの価格(年俸÷ポイント)を算出し、先発投手、野手それぞれのランキングを作成してみた。

(※1ポイントあたりの価格は小数点以下、四捨五入)

野手のコスパレース途中成績


■1位【↑】
レアード(日本ハム)
年俸:3億円
64試合:打率.252(226打数57安打)/16本塁打/51打点/0盗塁
115塁打+31四死球+0盗塁=146ポイント
1ポイントあたり=205万円


■2位【↑】
筒香嘉智(DeNA)
年俸:3億円
62試合:打率.269(216打数58安打)/6本塁打/30打点/0盗塁
91塁打+47四死球+0盗塁=138ポイント
1ポイントあたり=217万円

■3位【→】
坂本勇人(巨人)
年俸:3億5千万円
64試合:打率.332(241打数80安打)/8本塁打/34打点/8盗塁
121塁打+29四死球+8盗塁=158ポイント
1ポイントあたり=222万円

■4位【↓】
山田哲人(ヤクルト)
年俸:3億5千万円
65試合:打率.213(240打数51安打)/8本塁打/29打点/9盗塁
86塁打+50四死球+9盗塁=145ポイント
1ポイントあたり=241万円

■5位【↑】
デスパイネ(ソフトバンク)
年俸:4億円
61試合:打率.276(221打数61安打)/18本塁打/53打点/3盗塁
124塁打+31四死球+3盗塁=158ポイント
1ポイントあたり=253万円

■6位【↓】
内川聖一(ソフトバンク)
年俸:3億5千万円
53試合:打率.330(194打数64安打)/11本塁打/43打点/0盗塁
108塁打+30四死球+0盗塁=138ポイント
1ポイントあたり=254万円

■7位【↓】
バレンティン(ヤクルト)
年俸:3億3千万円
53試合:打率.285(193打数55安打)/9本塁打/25打点/0盗塁
88塁打+27四死球+0盗塁=115ポイント
1ポイントあたり=287万円

■8位【↑】
松田宣浩(ソフトバンク)
年俸:4億円
67試合:打率.259(251打数65安打)/11本塁打/35打点/2盗塁
113塁打+22四死球+2盗塁=137ポイント
1ポイントあたり=292万円

■9位【→】
中島宏之(オリックス)
年俸:3億5千万円
62試合:打率.281(228打数64安打)/3本塁打/24打点/0盗塁
84塁打+28四死球+0盗塁=112ポイント
1ポイントあたり=313万円

■10位【↓】
中村剛也(西武)
年俸:4億1千万円
58試合:打率.227(220打数50安打)/14本塁打/48打点/0盗塁
103塁打+27四死球+0盗塁=130ポイント
1ポイントあたり=315万円

■11位【→】
鳥谷敬(阪神)
年俸:4億円
64試合:打率.306(206打数63安打)/2本塁打/25打点/6盗塁
78塁打+36四死球+6盗塁=120ポイント
1ポイントあたり=333万円

■12位【→】
メヒア(西武)
年俸:5億円
63試合:打率.279(219打数61安打)/12本塁打/38打点/1盗塁
110塁打+28四死球+1盗塁=139ポイント
1ポイントあたり=360万円

(※カッコ内の矢印は前回からのラインキングの変動)

 開幕から内川聖一(ソフトバンク)が野手トップを守り続けていたが、ケガで2軍に落ちている間に、レアード(日本ハム)が交流戦でも快音を響かせ、ついにトップに躍り出た。レアードの3億円はかなりお買い得かもしれない。

 筒香嘉智(DeNA)は不振から脱して2位に順位を上げた。坂本勇人(巨人)も好調をキープし、勝負圏内。一方、心配なのは山田哲人(ヤクルト)だ。開幕から何だかんだで四球数と盗塁数を稼ぎ、高い順位を保ってきたが、セ・リーグワーストをひた走る低打率もあり、3位から4位に後退。暗雲が垂れ込んできた。

 6位・デスパイネ(ソフトバンク)、7位・バレンティン(ヤクルト)も数字を伸ばしていたが、両者ともに故障で一時離脱した。デスパイネは23日に1軍復帰し、バレンティンは2軍戦で本塁打を放ち、1軍昇格も近い。そして、5位まで順位を落とした内川も27日に1軍復帰濃厚と見られている。4位・山田までの第1グループに対し、ケガから復帰する第2グループがどのような追い上げを見せるだろうか。


 下位は高額年俸勢。鳥谷敬(阪神)は本塁打が少なく「塁打数」を稼げないため、やや厳しい情勢。メヒア(西武)はさすがに年俸5億円がずっしりと重くのしかかるが、今後の爆発でひとつでも順位を上げたい。


先発投手のコスパレース途中成績


■1位【→】
メッセンジャー(阪神)
年俸:3億5千万円
12試合:7勝2敗/防御率2.59/8QS/6HQS=165ポイント
1ポイントあたり=212万円

■2位【→】
金子千尋(オリックス)
年俸:5億円
13試合:6勝4敗/防御率3.26/10QS/8HQS=185ポイント
1ポイントあたり=270万円

■3位【→】
バンデンハーク(ソフトバンク)
年俸:4億円
11試合:7勝3敗/防御率3.18/7QS/3HQS=140ポイント
1ポイントあたり=286万円

■4位【↑】
ジョンソン(広島)
年俸:3億1千万円
3試合:1勝2敗/防御率7.36/1QS/0HQS=25ポイント
1ポイントあたり=1240万円

■5位【↓】
和田毅(ソフトバンク)
年俸:4億円
2試合:2勝0敗/防御率2.08/1QS/1HQS=30ポイント
1ポイントあたり=1333万円

■6位【↓】
攝津正(ソフトバンク)
年俸:4億円
5試合:0勝2敗/防御率6.93/0QS/0HQS=25ポイント
1ポイントあたり=1600万円

■7位【→】
松坂大輔(ソフトバンク)
年俸:4億円
登板なし

 メッセンジャー(阪神)、金子千尋(オリックス)、バンデンハーク(ソフトバンク)の上位は変わらず。開幕戦以来の復帰を果たしたジョンソンが4位に浮上した。

 一方、下位3人はソフトバンク勢が独占。和田毅はケガが長引き、攝津正は5度登板のチャンスで0勝、松坂大輔は論外である。その浪費が今後に響かなければいいが……。


番外編:リリーフ投手防御率ランキング


■1位【→】
サファテ(ソフトバンク)
年俸:5億円
26試合:0勝0敗/3ホールド/20セーブ/防御率1.05

■2位【→】
五十嵐亮太(ソフトバンク)
年俸:3億5千万円
29試合:5勝0敗/7ホールド/防御率1.32

■3位【→】
山口鉄也(巨人)
年俸:3億2千万円
13試合:1勝1敗/3ホールド/防御率1.80

■4位【→】
平野佳寿(オリックス)
年俸:3億円
28試合:2勝3敗/7ホールド/14セーブ/防御率1.91

 リリーフ陣の順位は前回と変わらず。サファテ、五十嵐亮太(ともにソフトバンク)は開幕からずっと快投を続けている。特に五十嵐の5勝はすべて無失点での勝利。さすがは2000年にリリーフで11勝を挙げた男。味方の奮起を促す投球ができるということだ。

 平野佳寿(オリックス)も11試合連続無失点で防御率が絶賛改善中。ただ、山口鉄也(巨人)は5月22日に左腕のコンディション不良で2軍落ちして以降登板がない。やはり働いてナンボのリリーフの世界。山口鉄の早期復活を願いたい。

 次回のコスパレースは夏の公開予定。どんな変動があるのか、乞うご期待!


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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