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村田修一の「25」を背負う岡本和真。フェニックス・リーグでの活躍はブレイク劇のプロローグ!?

村田修一の「25」を背負う岡本和真。フェニックス・リーグでの活躍はブレイク劇のプロローグ!?

 強打の内野手として、2014年のドラフト1位で巨人に入団した岡本和真。1年目の8月には1軍に昇格し、プロ3打席目で早くもホームラン。前途洋々かと思われた。しかし、デビューから3年間の成績は以下の通りだ。

■2015年
17試合:打率.214/1本塁打/4打点

■2016年
3試合:打率.100/0本塁打/0打点

■2017年
15試合:打率.194/0本塁打/2打点

 振り返ってみれば2015年9月5日のDeNA戦(横浜スタジアム)で代打2ランを放ちダイヤモンドを1周するプロ初本塁打のシーンが、ここまでの岡本のクライマックスとなっている。ただ、このまま終わる選手では決してない。

高校通算73本塁打は伊達じゃない


 智辯学園高時代、岡本は高校通算73本塁打を記録している。狭いグラウンドで行われた練習試合での柵越えもカウントされるため、この数字が絶対的なものではない。ただ長打力の目安にはなる。現役のプロ野球選手で、高校通算65本塁打以上を記録していたのは以下の選手たちだ。

111本:清宮幸太郎(早稲田実→日本ハム)
97本:黒瀬健太(初芝橋本→ソフトバンク)
87本:中田翔(大阪桐蔭→日本ハム)
83本:中村剛也(大阪桐蔭→西武)
71本:高橋周平(東海大甲府→中日)
70本:平田良介(大阪桐蔭→中日)
69本:筒香嘉智(横浜→DeNA)
65本:大田泰示(東海大相模→巨人、日本ハム)
65本:安田尚憲(履正社→ロッテ)

 ルーキーの清宮幸太郎(日本ハム)と安田尚憲(ロッテ)、2016年入団でまだ1軍出場のない黒瀬健太(ソフトバンク)を除くと、他は説明不要の強打者がズラリ。ケガに泣かされている高橋周平(中日)でも、プロ6年間で23本塁打を放っている。

 「遠くへ飛ばす能力は天性」とよく言われるが、高校通算73本塁打の岡本がこれを備えていることは間違いないのだ。

村田の後継者になれるか


 今季は、やらなきゃいけないもうひとつの事情もある。「チームの若返り」を理由に戦力外通告を受けた村田修一の存在だ。

 もちろん、その決断は鹿取義隆GMを始めとする球団側が下したものだが、そこには岡本の成長を見越した部分も少なからずあるはず。しかも、今季からは、村田がつけていた背番号25を継承する。これまでの背番号38は、長嶋茂雄氏の3と原辰徳氏の8を組み合わせた「ジャイアンツ魂」が込められたものだった。それを変えてまでの25番だから軽くない。自主トレをともに行うなど師弟関係にもあった村田の分まで背負ってのシーズンとなる。


フェニックス・リーグで素質開花?


 開幕スタメンには、阿部慎之助、マギーともに健在なら三塁にはマギーが入る可能性が高い。他球団なら「岡本を三塁で育てながら」という選択肢があったかもしれないが、昨年は11年ぶりにBクラスに沈んでおり、2年連続の失態は絶対に許されない。現状のベストオーダーで臨むはず。

 昨季、シーズン途中からではあったが、村田はマギーを二塁に押しやり、三塁のポジションを奪取している。ただ、これは実績のあった村田だからできたことでもある。岡本が同じ流れに持ち込むためには、キャンプ、オープン戦、そして開幕後も、周囲が納得するパフォーマンスを見せ続ける必要がある。

 昨年10月に宮崎で行われたフェニックスリーグで、岡本は11試合に出場し打率.442、2本塁打とブレイク劇のプロローグになりそうな結果を残した。これをきっかけにできるかどうか。眠れる大器の覚醒を待ちたい。


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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