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昨季のセ界タイトルホルダーたちは自分を上回っているか? 去年の現時点の成績と比較してみた!


 混戦が続く今季のセ・リーグ。各球団とも、中心選手の調子次第で上位進出も可能であり、反対にその選手の調子次第であっという間に下位に沈む可能性もある。

 その中心選手たちは、昨季はタイトルホルダーとして名を馳せた選手も多い。昨年の同時期の彼ら自身の成績と比較して、どうなっているのか。主要タイトル受賞者の昨年と今年の成績を照らし合わせてみた。パ・リーグ編に引き続き、今回はセ・リーグ編をお送りしよう。
(今季成績は5月15日時点)

≪セ・リーグ≫

クリス・ジョンソン(広島)

2015最優秀防御率:1.85

【昨季】(5月15日時点)
7試合/4勝0敗/防御率0.82

【今季】(5月15日時点)
8試合/4勝3敗/防御率2.35

 昨年、来日1年目で最優秀防御率のタイトルを手中に収めたジョンソン。昨季の今頃は思わず二度見してしまうほど素晴らしい防御率を叩き出していた。今季成績は確かに昨季よりは見劣りするが、まだまだリーグ5位の高水準。来日から防御率は3点以下をキープしている。

 昨季は5月後半から6月にかけて、ややお疲れモードの時期も見られたが、今季は勢いを維持できるかに注目。

前田健太(広島→ドジャース)

2015最多勝:15勝

【昨季】(5月15日時点・NPB)
8試合/3勝3敗/防御率1.53

【今季】(5月15日時点・MLB)
7試合/3勝2敗/防御率2.30

 昨季の最多勝はマエケン。メジャーに移籍したため、一概には比較できないが、タイトルへの期待を込めてあえて並べてみた。実は昨季、前田が自責点0に抑えた試合は5試合。今季はすでに3試合で自責点0を記録している。MAX値はそのまま、いやむしろ上昇の気配もある。日米、2年連続での戴冠に期待。

 ちなみに5月15日時点でのナ・リーグ勝利数トップはジェーク・アリエッタ(カブス)で7勝。

マイコラス(巨人)

2015最高勝率:.813

【昨季】(5月15日時点)
4試合/0勝2敗/防御率4.91

【今季】(5月15日時点)
1軍登板なし

 昨季は11連勝を記録するなど、13勝3敗の好成績を収めたマイコラス。しかし、昨季の今頃は思うような結果が出せず、2軍から帰ってきたばかり。まさかタイトルを獲得できるとは誰も思っていなかった。今季も右肩痛で出遅れ、ようやくブルペンでの変化球を解禁したばかり。それでも昨季の猛烈な追い込みを見ると、このままでは終わらないような気もする。

トニー・バーネット(ヤクルト→レンジャーズ)

2015最多セーブ:41S

【昨季】(5月15日時点・NPB)
14試合/1勝0敗3H8S/防御率0.00

【今季】(5月15日時点・MLB)
17試合/3勝2敗4H/防御率2.76

 リーグ優勝を置き土産にアメリカへと帰還したバーネット。32歳の今年、自身初のメジャー契約を勝ち取り、リリーフとしてバリバリ活躍中。ちなみに昨年のこの時期は、開幕から23試合連続無失点という鬼神の宿るような投球を見せた。役割上、タイトルからは少し遠いだろうが、バーネットは元気です!

藤浪晋太郎(阪神)

2015最多奪三振:221個

【昨季】(5月15日時点)
8試合/2勝4敗/防御率3.15/47奪三振

【今季】(5月15日時点・MLB)
7試合/3勝2敗/防御率3.31/43奪三振

 昨年の奪三振王も現在はまだリーグ5位。少々心配になるが、昨年比では納得。ややスロースタートの傾向にある。暖かくなるにつれて、成績が上向いた昨季の再現を!

山田哲人(ヤクルト)

2015本塁打王:38本
2015最高出塁率:.416
2015盗塁王:34盗塁

【昨季】(5月15日時点)
39試合/打率.263/5本塁打/13打点/4盗塁/出塁率.351

【今季】(5月15日時点)
42試合/打率.342/12本塁打/27打点/10盗塁/出塁率.460

 昨季トリプルスリーをマークし、3タイトルを獲得した山田。春先からさぞ活躍していたことだろうと思いきや、去年の前半はこんなもの。四球攻めもあり不完全燃焼の試合が続いていた。しかし、6月に入ると大爆発。手のつけられないバッターとなった。今季はさらに春先から絶好調。どこまで行くのか!?

川端慎吾(ヤクルト)

2015首位打者:.336
2015最多安打:195本

【昨季】(5月15日時点)
39試合/打率.314/50安打/1本塁打/13打点

【今季】(5月15日時点)
42試合/打率.300/54安打/0本塁打/9打点

 成績だけ見ると同じぐらいに見えるが、注目したいのはその波。昨季は3・4月に好スタートを切り、実はこの打率.314のあたりが引き波の時期。しかし、ここからググっと調子を上げている。今季も好スタートからやや打率が落ちてきたが、昨年の変動に基づけば大いに期待できるだろう。

畠山和洋(ヤクルト)

2015打点王:105打点

【昨季】(5月15日時点)
38試合/打率.241/9本塁打/22打点

【今季】(5月15日時点)
22試合/打率.214/0本塁打/7打点

 腰痛で離脱期間があった畠山はレッドゾーンに突入。1位のマウロ・ゴメス(阪神)はすでに36打点。29点差をつけられている。昨季の好調時には3ランを打ちまくった。まだ間に合う!! GOGO!! チャンスだ、畠山!!


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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