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【秋の夜長は野球で楽しめ! 食欲の秋編】甲子園カレーに挑むハマスタ。選手グルメでリードの球団は?

文=落合初春

【秋の夜長は野球で楽しめ! 食欲の秋編】甲子園カレーに挑むハマスタ。選手グルメでリードの球団は?
 食欲の秋。ご飯がおいしい季節がやってきた!

 近年は各球団がホスピタリティに力を入れ、特に「球場グルメ」はみせどころ。各球場の名物や選手プロデュースメニューをのぞいてみたい。

甲子園カレーに対抗できるのはココだ!


 まず、球場名物グルメといえば甲子園。甲子園カレー、甲子園やきそば、ジャンボ焼き鳥は「三大名物グルメ」と銘打たれ、オーソドックスながら王道の人気を誇る。とにかく周りに振りまく「香り」も秀逸で、食欲の連鎖を生む。

 特に甲子園カレーは大正13年の開業当時からの看板メニュー。カレーといえば東京・神保町か甲子園と言われるほど。甲子園カレーはレトルトでありながら、至高のレベルまで達しているが、その金字塔に挑もうとしているのがDeNAだ。

 2016年より新名物として発売されたのが「青星寮カレー」。DeNAの若手が生活する青星寮では代々、夜食にカレーが用意されており、しかも食べ放題。これまで幾多の腹ペコ若手選手たちの胃袋を満たしてきたことで有名だが、そのレシピをまるまる使い、選手御用達のカレーが食べられるというわけだ。

 味はシンプルなカレー。毎日の夜食とだけあって「飽きがこないようにあえてシンプル」がコンセプト。トッピングで自分好みにアレンジするのも寮メシならではのリアル。大盛りが「選手盛り」という名称なのもセンスを感じる。

 また日本ハムは札幌ドームの「頑固オヤジのカレー」が人気だ。

選手プロデュース系メニュー


 各球団が趣向を凝らすのが、選手プロデュースメニュー。筆者は大きく分けて3種類のパターンがあると見ている。

@選手の好物
A選手の出身地の名物
B名義貸し

 なかでも特に信頼したいのは@の「選手の好物」。ここでも定番メニューを作り出しているのは阪神だ。

 2008年に販売を開始した金本知憲(阪神、当時現役)にちなんだ、「金本兄貴のスタミナハラミ丼」は甲子園で絶大な人気を誇るロングヒット商品。「金本兄貴が学生時代によく食べた」というフックで発売され、今年で11年目。2012年の現役引退時には販売終了がアナウンスされたが、多くの要望が寄せられ、即継続が決まった経緯を持つ定番グルメだ。OB解説者の弁当があったのは後にも先にもないのではないだろうか。

 その他にも阪神は監督・選手プロデュースグルメの「販売数ランキング」を発表しており、煽りの効いた動画も公開している。

 激戦区となっているのはクレープ部門。能見篤史の「能見セレクトフルーツクレープ」と上本博紀の「チョコ好き上本のストロベリーバナナクレープ」が二大巨頭。2017年には岩貞祐太が「岩貞のとろける抹茶羊かんクレープ」で進出を図ったが、牙城を崩せず敗れ去った。クレープ進出の際には、能見に真顔で「俺の領域やぞ」と言われたという。かなり信憑性がある「ガチな戦い」だ。

信頼できないドリンクコラボ


 地雷の可能性が高いのは、Bの「名義貸しかな?」といぶかしんでしまう商品。おどろおどろしい色のドリンクに「○○ハイボール」「○○サワー」などと銘打ち、販売しているケースが多い。

 だが、なかには定番化しているドリンクメニューもある。一つ目は神宮球場で販売されている「山田哲人ハイボール」。メロンソーダのハイボールで公式サイトには「2015年から3年連続グルメ人気No.1」とある。

 同じくトリプルスリーを達成した柳田悠岐(ソフトバンク)の「ギータハイボール」「ギータチューハイ」も人気メニューで、偶然にもこちらはメロン氷入り。絶対に失敗できない場合、メロンなのだ…!

 逆にどの球団とは言えないが、かなりアバウトな具合でドリンクとコラボさせられている選手もいる…。

 このあたりはまだまだ進化の余地を残す部門だろう。個人的には「○○監督の緑茶ハイ」などリアル路線も取り入れてほしい。

 最新のものに目を向けると今年の7月末には、ナゴヤドームでやけに“リアル”なドリンクが新発売された。その名も「田島のレッドブルウォッカ」。田島慎二(中日)のコメントは「楽しく酔えるよ!」である。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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