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森福允彦は2軍落ち。陽岱鋼、山口俊は未登録…。巨人のFA加入3選手が1軍からいなくなった…

不調で2軍行きとなった森福允彦(巨人)

 昨年オフは、日本ハムから陽岱鋼、DeNAから山口俊、ソフトバンクから森福允彦と、史上初の「FA選手を同一年度に3人獲得」という大型補強を敢行した巨人。

 3年連続で2位に終わっており、2017年もV逸なら、2リーグ制となった1950年以降のワーストタイ(2003年から3位、3位、5位、4位)となってしまうため、球団の危機感も相当だったのだろう。

 実際、先発、リリーフ左腕、強打の外野手と、チームの弱点をきっちり補強できたかに思えたのだが……。

3人中2人がファームのまま


 しかし、ことはそううまくいかない。山口は右肩の違和感が消えず、キャンプからリハビリ組中心の3軍での始動。開幕の1軍メンバーにもその名はなく、4月24日時点で2軍戦も含めて未だ登板なし。

 陽も、2月のキャンプインこそ1軍で迎えたが、早々に下半身の張りで3軍行き。その後、一旦は1軍に合流するも、ほどなくしてまた3軍へ。シーズンが始まってからも、4月24日までに2軍で2試合出場したのみだ。

 そして、3人のなかで唯一、開幕から1軍にいた森福は、初登板となった4月2日のDeNA戦こそ1イニングを3人で無難に切り抜けたものの、4月9日に行われた阪神戦での2度目の登板は、8回に同点の場面で上本博紀にソロホームランを浴びた。

 続く4月11日の広島戦でも、7回にマウンドに上がり、小窪哲也にタイムリー、菊池涼介に2ランホームランを打たれ、同点からの3失点。2試合連続で敗戦投手となってしまった。

 その後も4試合に登板したが、ノーヒットで終えられたのは1度だけ。4月24日に、あえなく2軍で再調整を命じられた。

チームが踏ん張っている間に調子を上げたい


 幸いと言っていいのか、FA新加入の3選手が揃って2軍という事態でも、チームは4月24日までに19試合を消化し、11勝8敗で広島に次ぐ2位につけている。

 陽、山口は5月の連休明けあたりに1軍に上がってくる可能性もありそうで、森福もボールのキレが戻れば、当然、必要とされる戦力だ。

 FA獲得は失敗だったという烙印を押されることのないよう、3選手の今後の巻き返しに期待したい。


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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