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《交流戦MVP》初代&二代目MVP「W小林」を覚えてる? 今年は上林誠知(ソフトバンク)と予想!

野球太郎の交流戦MVP候補、ソフトバンク・上林誠知

 いよいよ本日から開幕する「日本生命セ・パ交流戦」。野球太郎では『過去12年と今年の展望を総ざらい! プロ野球交流戦大特集!!』を連載。13年目を迎えた交流戦のアレコレを6回にわたって紹介したい。

 第3回となる今回は、過去12年の交流戦MVPに輝いた選手の活躍を振り返りつつ、今季のMVP候補を大胆に予想したい。

(所属チームは当時のもの)

【2005〜2010年】MVPの歴史は“W小林”から始まった


■2005年:小林宏之(ロッテ)
 交流戦MVPは優勝チームから選出されるが、2005年は初代チャンピオンに輝いたロッテから“コバヒロ”こと小林宏之が受賞。

 茶髪がキマッていたイケメン右腕で、期間中5勝負けなしと絶好調。またバットでも10打数3安打の打率3割超。しかも、3本とも二塁打と文句のつけようのない投打の活躍だった。

■2006年:小林雅英(ロッテ)
 初代MVPが先発の小林宏之なら、2006年は抑えの切り札・小林雅英が受賞。ロッテが誇る“W小林”から交流戦MVPの歴史は始まった。

 “コバマサ”は期間中19試合に登板し、3勝13セーブ、防御率0.47の成績の好成績を残した。

■2007年:グリン(日本ハム)
 2007年のリーグ優勝に貢献した助っ人右腕・グリン(日本ハム)はシーズン9勝中5勝を交流戦で稼ぎ、防御率も12球団トップの1.01をマーク。のちに横浜に移籍した際、インタビューで「自分の調子とチームの調子が、交流戦でピークを迎えた」とこの活躍を振り返っている。

■2008年:川崎宗則(ソフトバンク)
 野手で初のMVPに輝いたのは、今季NPB復帰を果たした“ムネリン”こと川崎宗則(ソフトバンク)。全24試合でフル出場を果たし、12球団トップの37安打をマーク。会見では「ビックリしています」と正直な心境を語った。

■2009年:杉内俊哉(ソフトバンク)
 2009年のWBCで快投を演じ「WBC連覇の陰のMVP」と称された杉内俊哉(ソフトバンク)が、交流戦では正真正銘のMVPを勝ち取った。3勝、防御率1.23はともにチームトップの成績。12球団トップの44イニングを投げたことも受賞につながった。

■2010年:T-岡田(オリックス)
 2010年は交流戦初優勝を果たしたオリックスから、この年のホームラン王に輝くことになるT-岡田が受賞。6月2日の中日戦では11回裏にサヨナラ3ランを放ち、7点差を跳ね返す逆転勝利に大きく貢献。打率.313、6本塁打、26打点の好成績を残した。

【2011年〜2016年】記憶に新しい“ギータ”の驚弾や「キドコロ待機中」


■2011年:内川聖一(ソフトバンク)
 2010年オフ、横浜からソフトバンクに移籍した内川聖一。故郷・九州に戻った巧打者が移籍1年目で交流戦MVPの勲章を手にした。トップの成績ではなかったが、打率.326、4本塁打、20打点と総合力の高さを見せつけるなど、3番としてチームに貢献した。

■2012年:内海哲也(巨人)
 2012年はセ・リーグ勢初の交流戦制覇を決めた巨人のエース・内海哲也が受賞。期間中は4勝負けなし、防御率1.29と申し分ない働きを見せた。受賞後の会見では「(期間中にノーヒットノーランを達成した)杉内さんが獲るものだと思ってた」と、驚きのコメントを残している。

■2013年:長谷川勇也(ソフトバンク)
 2013年は鷹の“天才レフティー” 長谷川勇也(ソフトバンク)が交流戦史上最高(当時)の打率.418をマーク。2年前のMVP・内川らを寄せつけず、MVPを獲得した。もっとも本人は「3番の内川さん、4番のマッチ(松田宣浩)の後ろ(の打順)なので、走者が出た場面で打席に立てて、そこで打てたことでMVPになれたと思います」と謙遜していた。

■2014年:亀井善行(巨人)
 2014年の亀井善行(巨人)は右手人差し指骨折の影響で、1軍合流は交流戦からだった。その初戦、5月31日のオリックス戦で延長12回に決勝弾を放つと、期間中に殊勲打を4度もマーク。持ち前の勝負強さを遺憾なく発揮し、チームを2年ぶりの交流戦優勝に導いた。

■2015年:柳田悠岐(ソフトバンク)
 2015年から18試合制、リーグ単位での覇権争いとなった新生交流戦。勝ち越しリーグの勝率1位チームから選ばれるMVPは、この年にトリプルスリーを達成することになる“ギータ”こと 柳田悠岐(ソフトバンク)が受賞。

 交流戦でも余すところなく実力を見せつけ、打率.429、5本塁打をマーク。特に横浜スタジアムで三浦大輔(元DeNA)から放ったスコアボード直撃弾は、今も語り草になっている。

■2016年:城所龍磨(ソフトバンク)
 昨季の交流戦で広まった流行語「キドコロ待機中」。元々、城所龍磨(ソフトバンク)がスーパーサブゆえに「待機中」と言われていたのだが、期間中にスタメンをつかむと打率.415に、満塁弾を含む5本塁打を放つ大活躍。見事に覚醒し、「待機中」を返上した。


今年のMVP候補は!?


 過去を振り返ったところで気になるのは、今年のMVPは誰が受賞するのか!? ということ。前述のとおり、交流戦MVPは期間中の勝ち越しリーグのなかで最高勝率を残したチームから選出されるので、優勝の可能性が高そうなチームと併せて予想しなければならない。

 過去に優勝経験を持つチームはロッテ、日本ハム、ソフトバンク、オリックス、巨人の5チーム。となると、2連覇中のソフトバンク勢から考えるのが自然か。

 また、2013年以降は野手が受賞し続けているので、野手から候補を挙げてみたい。過去に複数回受賞した選手はいないことから、内川や柳田、そして川崎は候補から外す。

 本命は上林誠知。進境著しい左の好打者は4年目の今季、レギュラーをつかみ打率.301、6本塁打をマーク(5月27日現在)。ブレイクの一途をたどっている。強力打線ゆえに8番を打っているが、比較的プレッシャーの少ないこの打順もいい方向に働くと見る。

 対抗には松田宣浩を挙げたい。開幕直後こそ打撃不振に陥るも、5月に入ると調子を取り戻し、8本塁打をマーク。本来の実力を発揮している。意外にも松田にはMVPに輝いていない。今度こそ“熱男”に勲章がもたらされるか。

 他球団に目をやると、打率4割男・近藤健介(日本ハム)や交流戦最多本塁打・中村剛也(西武)、セ・リーグからは坂本勇人(巨人)あたりが受賞してもおかしくない。

 そして、復帰が間に合うならばDH部門で投票にノミネートされている大谷翔平(日本ハム)の存在も忘れてはならないだろう。


文=加賀一輝(かが・いっき)

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