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2020プロ野球戦力分析〜中日ドラゴンズ/野球太郎No.34

2020プロ野球戦力分析〜中日ドラゴンズ
投打とも主力は一定の成績を残したものの、7年連続のBクラス
投打で主力を脅かすような若手の台頭があれば、CS進出の芽も

チームバランス

 7年連続Bクラスからの脱出を目指すドラゴンズ。投打とも主力が充実し、目標達成は控えの技量と若手の伸びに懸かっている。

 投手陣の新助っ人は左腕のゴンサレス、育成契約のロドリゲス。実質、退団したJ.ロドリゲスの穴埋めだけだが、それも層に厚みが出てきた証。すなわち昨季は大野雄大、柳裕也の先発二本柱が確立し、梅津晃大、山本拓実、清水達也ら若手の成長があった。今季の台頭が大いに期待される。

 野手陣は主力の質が高く、昨季は4人が打撃十傑入り。守備位置も捕手と左翼以外、ほぼ固定された。が、控えに主力と同等の選手が少ない。その点、新助っ人のシエラは育成契約だがメジャー経験豊富な強打者。支配下となれば、控えの層に厚みが出るだろう。

 ドラフトでは1位で高校通算55本塁打の石川昂弥を獲得。将来は中軸を任せたい地元のスター候補で、早期1軍もある逸材だ。

投手陣

 先発陣は左腕の大野雄、右腕の柳がローテーションの両輪。大野雄は9勝も最優秀防御率に輝き、柳は3年目で初の2ケタとなる11勝を挙げた。三番手以降は復調が期待される両左腕の小笠原慎之介、笠原?太郎がいて、山井大介、吉見一起の両ベテランも健在。そして、若手の梅津、山本、清水も候補に挙がり、来日2年目左腕のロメロも控えている。

 救援陣は抑えの確立が課題。理想は昨季不振だった抑えの鈴木博志を再起させ、岡田俊哉はR.マルティネスとともにセットアッパーで起用すること。中継ぎは祖父江大輔、左の福敬登をはじめ駒がそろっているので、早い段階で勝ちパターンを作りたい。

 捕手陣は昨季7人が併用され、その中で最多92試合出場の加藤匠馬がレギュラー筆頭候補。強肩で抜擢され、2軍落ちしながら再昇格した経験を生かしたい。

野手陣

 昨季のチーム打率はリーグ唯一の2割6分台も、得点はリーグ5位。その点、12球団最小の90本塁打と、破壊力のなさが要因だった。とはいえ、1、2番は大島洋平、京田陽太、中軸は平田良介、ビシエド、高橋周平、下位は阿部寿樹、福田永将、そして8番に捕手という打線はほぼ不動。守備力の高さを踏まえても、新たに長距離砲を加えるわけにもいかない。ならば、個々の打者がつなぐ意識を持ち、常に1点でも多く取りにいく攻撃をするべきだろう。また、伏兵の阿部が台頭したとおり戦力の底上げができるチーム。そのノウハウで控えクラスのレベルを高め、レギュラーの選手たちに刺激を与えたいところだ。

 守りは12球団最小の45失策。内外野ともにミスが少なく、守備率.992はリーグ新記録だった。
この強みを勝利につなげたい。

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