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新人選手だけじゃない!? プロ野球ルーキー解説者たちも続々デビュー!

プロ野球2016 ココが変わってどうなった?【コネタ編】

 高山俊(阪神)、茂木栄五郎(楽天)、吉田正尚(オリックス)、etc.……例年以上にルーキーの活躍が目覚ましい今季のプロ野球。新しい血が入ることでチームもリーグも活性化するのは間違いないだけに、更なる活躍を期待するばかりだ。

 もっとも、「ルーキー」は選手ばかりではない。プロ野球中継においても、昨季引退したばかりの「ルーキー解説者」が早速デビューを果たしている。その中でも、今季の「黄金ルーキー」といえるのが、山本昌(元中日)と高橋尚成(元巨人ほか)の2人だろう。両解説者の強みと注目ポイントについて、彼らを起用した張本人、つまり放送局担当者に取材を敢行した(以下、敬称略)。

ルーキー解説者・高橋尚成の場合


 3月29日のDeNA対巨人で解説者デビューを果たしたのが、今季からTBSラジオの解説を務める高橋尚成だ。昨季までDeNAでプレー。そして巨人OBということもあって、これほど高橋尚成に相応しいカードはないだろう。


「昨年まで所属していたDeNAについての話など、?橋尚成さんならではの新鮮なコメントをしていました」

 回答してくれたのは、TBSラジオ「エキサイトベースボール」の江藤美佳プロデューサーだ。

「印象的だったのは、選手の緩慢なプレーに関して、かなり厳しい意見をおっしゃられていたこと。現役に近い若い解説者の場合、厳しいコメントをしづらい部分もあると思います。でも、高橋さんはファンの気持ちを代弁して伝えてくれる、聴いていて気持ちいい解説だと感じました。TBSラジオでは一番現役に近い解説者となりますので、今後もより選手に近い目線での解説を期待したいです」


ルーキー解説者・山本昌の場合


 3月30日のDeNA対巨人で解説者デビューを果たしたのが、今季からニッポン放送の解説を務める山本昌だ。

「ラジオの解説は、投球間の10秒〜15秒で要点をコンパクトにまとめる力が求められます。最初はしゃべりすぎたり、意識しすぎてしゃべれなくなったりするものなんですが、山本昌さんは要点を的確にまとめてしゃべっていました。とても解説デビュー戦とは思えませんでしたね」

 回答してくれたのはニッポン放送「ショウアップナイター」の齋藤夏樹チーフディレクター。実はショウアップナイターは今年が50周年のメモリアルイヤー。その目玉として50歳までプレーした“レジェンド”が新解説者として加わったわけだ。


「たとえば、巨人の堂上剛裕と父親である堂上照さん、その両方と昌さんは一緒にプレーしています。そんな視点からの解説なんて、他の人には真似ができません。また、最多勝のタイトルを獲得し、ノーヒットノーランも達成。若手時代にはアメリカ留学もして……と、やっていないことを探すほうが難しい方です。プロ野球が行われるほとんどの球場、マウンドについても身をもって知っています。その圧倒的な経験値をもとにしたエピソードトークに期待しています」

「解説者の生き様」を聴き逃すな!


 デビュー戦からしっかり結果を残した「黄金ルーキー」、高橋尚成と山本昌。そんな二人の今後の出演予定についても聞いてみた。

 高橋尚成は4月21日(木)17:50〜の「エキサイトベースボール・阪神対ヤクルト」(@倉敷マスカットスタジアム)に登場。田淵幸一とのダブル解説を務めるという。

 また、この日の番組は「質問ナイター」と題し、リスナーからの質問に解説陣が中継のなかで、回答する企画が用意されている。事前に番組メール(eb@tbs.co.jp)宛に質問を応募するか、試合中でもメール、またはTwitterでハッシュタグ(#ekibe)をつけてつぶやけば、その試合中でのプレー内容についてもリアルタイムで応じてくれるというから、是非とも活用したいところ。

 一方の山本昌。直近では今週4月14日(木)の「ショウアップナイター・ヤクルト×巨人戦」(@神宮18時〜)に出演。以降、4月24日(日)の巨人対DeNA(@東京ドーム14時〜)、5月1日(日)のヤクルト対巨人(@神宮18時〜)、5月17日(火)の巨人対DeNA(@山形18時〜)と出番が目白押しだ。

 また、5月1日の中継前(14時〜15時)には「J:COM Presents ニッポン放送『ショウアップナイター』プロ野球スペシャルトークショー」にも出演。シーズン序盤の総括、交流戦の見どころ・聴きどころを語るという。イベント当日の10時から、会場であるJ:COM Wonder Studio(東京スカイツリータウン内)にて整理券が配られるので、ゴールデンウイークの予定に組み込んでみてはどうだろうか。

 そもそもの「枠」が少なく、選手以上に競争が激しいともいわれる「解説者」という仕事。来季はまた、新たな「ルーキー解説者」が登場することになるだけに、リスナーからの評判や現場からの信頼といった「結果」を残さなければ決して安泰ではない。ある意味、現役時代よりもシビアな世界に実を置く「解説者の生き様」に耳を傾けるのも、プロ野球ファンの務めといえるのではないだろうか。

文=オグマナオト(おぐま・なおと)

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