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結婚やパパになったり、退寮も…。 今季、プライベートが変わったプロ野球選手はどうなった?

プロ野球2016 ココが変わってどうなった?【選手編】

 独身選手なら結婚、結婚した選手なら子どもの誕生など、変わっていく選手の生活環境。仕事とプライベートは別物とはいえ、全く影響が出ない選手はいないだろう。

 そこで今回は、昨オフにプライベートで大きな出来事があった選手に注目。変化があった彼らは、今シーズンどんな影響があったのか検証してみた。

愛の力が黒星を遠ざける!?



 パ・リーグ最速で10勝に達成したロッテ。その好調なチームで先発の一角を任されているのが、今年の2月に結婚した大嶺祐太だ。

 お相手は、女優で歌手の琴菜さん。大嶺と同じ沖縄県出身で同い年と共通点が多く、10年の交際期間を経て彼女の誕生日にゴールインした。

 昨季は23試合に先発して8勝を挙げるなど、キャリアハイの成績となった大嶺祐。今季は新婚パワーでぜひとも2桁勝利を目指してほしいところだが…。

 その大嶺祐は4月16日の日本ハム戦に登板。6回を7安打5失点(自責点3)で今季初黒星を喫してしまった。この試合の前までは、3試合に先発して、そのうち2試合で4失点。ピリッとしない投球内容が続いているが、不思議と自身には負けがつかなかった。「結婚の神通力か?」とポジティブに捉える事象もあったが、ついに黒星がついてしまったのは残念。巻き返しを期待したいところだ。


これぞプロ野球選手の鏡?



 プロ野球の昨オフの衝撃ニュースといえば、オリックス・中島宏之の結婚と、第一子を授かったことだろう。かねてからモデルの相沢紗世さんとの交際報道は出ていたので、結婚に関しては「いつかするだろう」という雰囲気はあった。しかし、いきなりパパになるとは思ってもみなかったので、ある意味「やはりナカジは違う」と関心させられた。

 こうして一気に環境が変わった中島。家族ができた責任感から、今季はやってくれると思ったファンも多かったに違いない。そしてその期待に応えるように、開幕直後は4割に迫る打率を残した。

 しかしそれは長くは続かず、打率は2割半ばまで落下。「家庭内で何かあったのか?」と勘ぐりたくなるが、好調の最中にショートから指名打者に変わった事でリズムが狂ってしまったように感じる。その影響かどうかは定かではないが、中島は4月15日の西武戦で右ふくらはぎを痛め、17日には出場選手登録を抹消されてしまった。一刻も早い復帰を願いたい。

あわやホームレスプロ野球選手



「退寮」と言えば、若手選手のオフの一大イベント。しかし今オフの西武は、少々勝手が違った。というのも昨年のドラフトで10人の新人を獲得したことで、寮の部屋が足りなくなるという問題が噴出。そこでプロ入り2、3年目の若手があおりを食らって、強制退寮となってしまった。

 その中には、山川穂高や外崎修汰といった開幕スタメンに名を連ねた選手も。開幕以降、彼らはレギュラー奪取を目論んだものの、あえなくスタメン落ちしたり2軍に落とされるという憂き目にあっている。この原因は、いきなり環境が変わったことも影響しているのか?

 年齢的には立派な社会人である彼ら。しかし、管理されていたなかから、いきなり野に放たれたら戸惑うのも無理はない。なんとか新しい環境に早く慣れて、もう一度レギュラーへの道へ戻ってほしいものである。

 こうしてみると、選手たちのプライベートの変化は、プレーに対して良くも悪くも影響を与えていることが再確認できた。中島のように本業が優先される選手もいるが、身の回りの環境が整ってこそ野球に打ち込めるということだろう。

 なかでも退寮選手の成績は、今後も追いかけてみたい。環境に慣れさえすれば、十分レギュラーを奪える力がある山川や外崎。その時を楽しみに待ちたい。

文=森田真悟(もりた・しんご)

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