週刊野球太郎
中学、高校、プロ・・・すべての野球ファンのための情報サイト

村田修一は大丈夫か? 2016年巨人軍内野陣の定位置争いを大予想!

 新戦力の名前が徐々に明らかになってきた巨人。その顔ぶれを見る限り、来季の内野のレギュラー争いはかなり激しくなりそうだ。


クルーズ、脇谷ら、頼もしい面々が終結


 台風の目とも言うべき存在が、ロッテを自由契約となり、巨人への入団が発表されたルイス・クルーズだ。今季、二塁手としてゴールデングラブ賞に選出されるなど、華麗な守備には定評がある。しかも、内野ならどこでも守れるユーティリティープレイヤーだ。

 さらに、片岡治大のFAの人的補償で西武に移籍していた脇谷亮太も3年ぶりに戻ってくる。かつての巨人在籍時は、三塁と遊撃で守備につき、2010年には132試合出場で打率.273を記録している頼もしい存在だ。

 そして12月16日、4番候補として、元ニューヨーク・ヤンキースのギャレット・ジョーンズの加入も正式決定した。昨年は、おもに右翼と一塁を守っていたジョーンズ。2012年のピッツバーグ・パイレーツ時代には27本塁打を放ったパワーヒッターで、推定年俸は3億円とも報じられており、順調なら開幕オーダーに名を連ねてくることになるだろう。


2015年シーズンのスタメン起用は?


 遊撃手のポジションは、よほどのことがなければ坂本勇人で固定だ。2015年シーズンも、4月にふくらはぎの故障で戦線離脱した期間を除き、130試合でスタメン起用されている。

 残る一塁手、二塁手、三塁手の2015年のスタメン出場数は以下の通り。

【一塁手】

阿部慎之助(77試合)

アンダーソン(34試合)

井端弘和(18試合)

フランシスコ(5試合)

村田修一(4試合)

中井大介(3試合)

亀井善行(1試合)

坂口真規(1試合)

 一塁は阿部慎之助が一番手だが、捕手復帰の可能性もあり、高橋由伸新監督の方針で大きく変わってきそう。当面は左翼手として起用されそうなジョーンズは、チーム状況次第でここに加わってきそうだ。


【二塁手】

片岡治大(97試合)

井端弘和(29試合)

立岡宗一郎(10試合)

吉川大幾(4試合)

中井大介(2試合)

寺内崇幸(1試合)

 万全なら攻撃面も含めて片岡治大だろう。しかしケガが多く、西武時代も含めて過去11年のプロ生活では、年間全試合出場の経験が一度もない。他ポジション次第では、クルーズ、脇谷の起用も増えそう。


【三塁手】

村田修一(93試合)

井端弘和(21試合)

岡本和真(10試合)

吉川大幾(9試合)

立岡宗一郎(6試合)

中井大介(2試合)

寺内崇幸(1試合)

辻東倫(1試合)

 今季は打率.236、12本塁打、39打点と低迷した村田修一。クルーズとの争いになるか。ルーキーイヤーの今季、鮮烈なデビューを飾ったドラ1・岡本和真は、打撃でのアピールがほしい。


 今季、バッテリー以外の内野4ポジションすべてで10試合以上先発出場した井端の抜けた穴は小さくない。そんななか、カギを握るのは村田か。バットにかつての輝きが戻るようなら、三塁にクルーズが入ったとしても一塁での起用もある。

   3年10億ともいわれる大型契約も来季が最終年。周囲の雑音を一刀両断するような奮起に期待したい。


文=藤山剣(ふじやま・けん)

記事タグ
この記事が気に入ったら
お願いします
本誌情報
雑誌最新刊 野球太郎No.32 2019ドラフト直前大特集号 好評発売中
おすすめ特集
2019ドラフト指名選手一覧
2019ドラフト特集
野球太郎ストーリーズ
野球の楽しみ方が変わる!雑誌「野球太郎」の情報サイト
週刊野球太郎会員の方はコチラ
ドコモ・ソフトバンク
ご利用の方
KDDI・auスマートパス
ご利用の方