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交流戦も高校野球も大学野球も、みんなアツい!そんな野球界の情報がここに詰まってます!…今週の野球みどころランキング[5月21日(火)〜5月27日(月)]

 『今週の野球みどころランキング』は、5月第4週はじめの時点で注目度の高まっている野球関連の話題について紹介していきます。
 最後には今後の簡単な野球界のスケジュールを添えていますので、重要事項はチェックしておいてください!


記録、イベント情報など
―――NPB
 楽天田中将大が14日に横浜スタジアムで行われたDeNA戦で8回3失点で勝利投手に。これで12球団の全本拠地で勝利投手となった。また2009年以来2度目の開幕6連勝。パ・リーグで開幕6連勝以上を2度は史上11人目。

 同じく14日の試合では巨人のバッテリー杉内俊哉(推定5億)−阿部慎之助(推定5.7億)に対し、ロッテは西野勇士(推定440万)−江村直也(推定560万)のバッテリーという勝負に。また、スタメン9人の合計年俸も阿部一人の年俸以下だったロッテ。結果は5-3でロッテが勝利。

 しかし巨人は、翌日に5-4でロッテからサヨナラ勝ちを収め雪辱。この日、本塁打を放った阿部。なんとこれで「阿部が東京で本塁打を放った日」は35連勝に。これは次節の対西武2連戦でも続き、37連勝に。今週はパ・リーグチーム主催試合が続くため、次の東京ドームでの試合は25日のオリックス戦。果たしてどこまでこの「不敗神話」は続くのか!?

 前述したように今週からはパ・リーグ本拠地でも交流戦が開催。そこでロッテは、5年ぶりにセ・リーグ各球団ごと6種類の挑発ポスターを作成。対阪神のポスターには「虎狩りには、大地がツヨシ!」。これを聞いた鈴木大地は「ファンの皆さんが盛り上がるなら僕は喜んで犠牲になります」と、東洋大学時代から定評のある、さすが人格者といったコメント。

 今後の予定では大谷翔平“投手”を栗山英樹監督は23日の札幌ドームの試合で先発させると明言。結果はもとより、そのフィーバーによる観客動員数も気になるところ。

 また巨人は東京ドームの主催試合で有名OBの生解説を聞きながら試合観戦できる「レジェンズシート」の解説者として7月31日に野村克也氏を呼ぶことを発表。これは応募者数や倍率が気になるところ。

日本人投手大活躍!
―――MLB
 先週は日本人投手の活躍が目立った1週間。

 ダルビッシュ有(レンジャーズ)とバーランダー(タイガース)というメジャーを代表する投手同士の投げ合いが16日(日にちはすべて現地時間)に実現。しかし、バーランダーがまさかの大乱調3回持たずノックアウト。一方、ダルビッシュは8回130球を投げて7安打4失点、6奪三振で7勝目(1敗)を挙げた。

 岩隈久志(マリナーズ)は15日のヤンキース戦で丁寧なピッチングを見せ5勝目。黒田博樹(ヤンキース)は17日のブルージェイズ戦で先発し、8回2安打無失点で6勝目(2敗)。防御率も2点台を切り1.99に。

 先発以外では田澤純一(レッドソックス)が16日のレイズ戦で2回を2三振無失点で抑え、チームはその後に逆転勝利。田澤に3勝目が転がり込んだ。

 また、岡島秀樹(アスレチックス)がメジャーへ昇格し、19日のロイヤルズ戦で今季初登板。ビハインドの場面で1回を無失点に抑え、その後、チームは逆転。岡島に勝敗はつかなかったが、勝利に貢献した。

 一方、打者では青木宣親が出色。19日のカージナルス戦で4打数3安打。これで5月のマルチ安打は17試合中12試合、月間安打は30に。この勢い留まることなしといったところ!

大学野球選手権出場校続々決定、今週決まるリーグも多数
―――大学野球
 東京六大学リーグは立教大が24季ぶりに早稲田大に2連勝で勝ち点を奪い、優勝争いは法政大と明治大に絞られる。明治大が21日の慶應義塾大戦で負ければ法政大の2季連続優勝が決まり、その試合で明治大が勝てば、25日からの法政大vs明治大の首位決戦で優勝が決まることに。

 東都大学リーグでは先週、駒澤大が亜細亜大との首位決戦を2勝1敗で制し、勝ち点4。今永昇太(2年・北筑)は開幕7連勝。駒澤大は今週の國學院大戦で勝ち点を挙げれば、2001年以来の優勝となる。亜細亜大は3季連続優勝に黄信号となった(優勝の可能性は亜細亜大、國學院大にもあるが自力優勝の可能性は現時点でなし)。

 この対戦の1回戦では亜細亜大のバスが中央道集中工事により大渋滞に巻き込まれ、選手たちは約4時間以上バスの中に閉じ込められた上、到着が試合開始時刻の10時半ごろとなってしまい、30分で準備をして試合に臨まなければならない不運に見舞われた(11時に試合開始され、亜細亜大が3-4で敗戦)。
 ちなみに交通状況による試合開始の遅れは東都大学リーグ創設後初のこと。

 また6月11日から神宮球場と東京ドームで行なわれる第62回全日本大学野球選手権大会の出場校が続々と決定している。

 関西学生リーグは近畿大が8季ぶり44度目の優勝で4年ぶり28回目の出場を決めた。近大史上最も優勝から遠ざかっていたことや昨年体調を崩し辞任を考えたこともあったため、榎本保監督は感涙。

 仙台六大学リーグは東北福祉大が7年連続30度目、千葉県大学リーグは東京情報大が2年ぶり2度目、東京新大学リーグは創価大が2年連続20度目の出場。南東北大学リーグは東日本国際大が4年連続9度目、関甲新学生リーグでは上武大が3年連続12度目の出場を決めた。

 また、四国地区大学リーグは四国学院大が4年連続10回目、北陸大学リーグでは福井工業大が3年連続36回目、近畿学生リーグは奈良産業大が4年連続17回目、九州地区大学野球で日本文理大が4年ぶり5回目の出場もすでに決まっています。

 他にも各地の大学野球リーグで今週優勝校が決まる予定ですので、ぜひお住まい近くの大学野球リーグを観に行ってみてください。

◯年ぶり記録、最年長記録、初の記録まとめ
―――NPB
 2013年5月15日をもってサッカー・Jリーグ開幕からちょうど20年。これに合わせたかのように、奇跡の一致が!

 それは「先発・山本昌、監督・?木守道」。Jリーグが華々しくスタートした1993年5月15日、中日ドラゴンズの先発は山本昌27歳、送り出す監督は?木守道51歳。そこから20年の時を経て、まさかの一致。あらためて両人の凄さを感じさせる。
 そして20年後のこの試合(対日本ハム戦)で山本昌は勝利投手となり、最年長勝利投手を47歳9カ月に更新した。

 中日で最年長といえば野手では山?武司。14日の対日本ハム戦で44歳6カ月のセ・リーグ最年長三塁打記録を更新すると、17日の対楽天戦ではサヨナラヒットを放ち、これまた最年長サヨナラ記録を更新。
 大ベテランの奮闘でチームは上昇気流に乗っていくか!?

 正田樹(ヤクルト)は17日の対ロッテ戦で約8年(2952日)ぶりの勝利投手となった。日本ハムに入団し、阪神を戦力外後、台湾、アメリカ、BCリーグ・新潟と渡り歩いてきた元甲子園優勝投手は「こういう投球(1回を投げ三者凡退)を続けていれば、いつかこの日が来る」と喜んだ。

 15日のロッテ対巨人戦では長野久義(巨人)がグライシンガー(ロッテ)をライトゴロに。巨人では呂明賜以来、25年ぶり、NPBでは2010年4月に日本ハム稲葉篤紀が達成して以来。

 またこの日、長野のサヨナラヒットで、ホームを踏んだ立岡宗一郎はプロ初安打を記録している。なお、立岡とのトレードで巨人からソフトバンクに移籍した福元淳史も、この日にプロ初安打を記録した(実際のトレードは巨人・ロメロ、福元⇔ソフトバンク・久米勇紀、立岡の2対2)。

 また少し意外? なところでは野村祐輔(広島)が17日の対オリックス戦で、今季初勝利をプロに入って初の完投勝利で飾った。

松井フィーバー、今度は宇都宮で
―――高校野球
松井裕樹擁する桐光学園が高校野球関東大会で19日初戦(vs花咲徳栄)を迎え、延長12回サヨナラ勝ち。松井観たさに1万人以上のファンが宇都宮清原球場に詰めかけ、その期待に応えるかのように松井は延長12回を投げ切り、18奪三振の力投。

 巨人もドラフト1位候補に挙げ、日本ハム、ヤクルト、横浜など関東の球団を中心に1位候補に挙げる球団も多く、まだそのフィーバーぶりは収まりそうにない。

 しかし、チームは翌20日、前橋育英に逆転で敗れた。この試合で松井の登板はなかった。

 高校野球は各地で熱戦が繰り広げられており、長野県大会は上田西が3季ぶり4回目、新潟県大会では村上桜ヶ丘が5年ぶり2回目、京都府大会では鳥羽が2年連続3回目の優勝を果たした。  奈良県大会では奈良大付が智辯学園を11-10で下し初優勝。

 和歌山県大会では箕島が2年ぶり11回目の優勝を果たし、故・尾藤公元監督の長男・尾藤強監督が今年3月に就任して初優勝となった。

 その箕島、奈良大付、鳥羽らが出場する近畿大会は25日から奈良県で開幕する。

 また東海大会は24日から三重県で、北海道大会(全道大会)は27日から札幌円山球場で行なわれる予定。それ以降の日程は、北信越大会は6月1日から石川県で、中国大会は6月1日から島根県で、東北大会は6月6日から山形県での開催となっている。

 火曜日以降は晴天が予想される今週。セ・リーグファンはパ・リーグの球場へ、アマチュア野球ファンは高校野球の春季大会や大学野球の優勝決定の瞬間へと、新たな場所に足を運びやすい1週間となりそうです。


■プロフィール
文=高木遊(たかぎ・ゆう)/1988年、東京都出身。幼い頃よりスポーツ観戦に勤しみ、東洋大学社会学部卒業後、スポーツライターとして活動を開始。昨年は東都大学野球春・秋1部全試合を取材。大学野球を中心に、アイスホッケー、ラグビー、ボクシングなども取材領域とする。高木遊の『熱闘通信』随時更新中(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buaka/)twitter(@you_the_ballad)


<<野球界の主なスケジュール>>
女子プロ野球関連

5月24、25日 『ヴィクトリアシリーズ』@わかさスタジアム京都
24日(金)19時試合開始予定
25日(土)12時試合開始予定

アマチュア野球スケジュール

3月下旬〜 春季高校野球都府県大会
4月下旬〜6月上旬 春季高校野球地区大会
◎九州大会(サンマリンスタジアム宮崎)優勝校:久留米商(福岡)
◎四国大会(オロナミンCスタジアムほか)優勝校:尽誠学園(香川)
現在開催中、決勝は22日の予定:関東大会(宇都宮清原球場ほか)
5月24日(金)から3日間:東海大会(四日市市営霞ヶ浦球場ほか)
5月25、26日、6月1、2日(ともに土、日):近畿大会(佐藤薬品スタジアム)
5月27日(月)から7日間:北海道大会(札幌円山球場)
6月1日(土)から3日間:中国大会(松江市営野球場)
6月1日(土)から4日間:北信越大会(石川県立野球場ほか)
6月6日(木)から5日間:東北大会(荘内銀行・日新製薬スタジアムほか)

大学野球・各リーグ終盤戦へ!

6月11日(火)から6日間:第62回全日本大学野球選手権大会  
6月21日(金)〜23日(日):大学日本代表選考合宿 (平塚球場)
【23日に大学日本代表選手発表】
6月30日(日)〜7月5日(金):大学日本代表[直前強化合宿]
7月6日(土)から:第39回日米大学野球選手権大会
▽大会日程
[第1戦]7月 6日(土)午後6時【松山坊っちゃんスタジアム】
[第2戦]7月 7日(日)午後2時【松山坊っちゃんスタジアム】
[第3戦]7月 8日(月)午後6時【マツダZoom-Zoomスタジアム広島】
[第4戦]7月10日(水)午後6時【宇都宮清原球場】
[第5戦]7月11日(木)午後6時【明治神宮野球場】
[予備日]7月12日(金)    【明治神宮野球場】


第84回 都市対抗野球大会・2次予選大会一覧

開幕〜22日・31日、6月1日 :西関東予選(横浜スタジアム)
開幕〜23、24日、27日〜30日、6月1日〜7日:近畿地区予選(わかさスタジアム京都・明石トーカロ・舞洲・京セラドーム)
5月21日〜17日間:東海地区予選(岡崎市民)
5月23日〜25日、27日〜29日、6月1日〜4日:東京都予選(大田スタジアム)
5月29日〜5日間:北関東予選(日立市民運動公園)
5月31日〜6日間:東北地区予選(弘前市営・青森県営球場)
6月1日〜2日間:四国地区予選(香川レクザムスタジアム)
6月1日〜3日、5日〜8日:中国地区予選(倉敷マスカットスタジアム・倉敷市営)
6月1日〜8日間:九州地区予選(長崎県営・市営かきどまり)
6月4日〜5日間:南関東予選(QVCマリンフィールド・ゼットエー・ボールパーク(市原臨海球場))
6月6日〜5日間:北信越地区予選(長野オリンピックスタジアム・長野県営)
6月7日〜3日間:北海道予選(札幌市営円山球場)

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