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29年振りの優勝を目指すロイヤルズと阪神の行方は? アマでは明治神宮大会出場チームが続々と決定!

『今週の野球みどころランキング』は、10月第5週に注目度の高まっている野球関連の話題について紹介していきます。
 今後の簡単な野球界のスケジュールは最後にまとめていますので、重要事項はチェックしてください!

21U代表チームの全24選手発表!
―――侍ジャパン

 11月7日より台湾にて行われる『第1回 IBAF 21Uワールドカップ』に出場する侍ジャパン・21Uの代表選手24名が発表された。今回の代表は、選手はもちろんのこと、監督は平田勝男氏(阪神2軍監督)が務め、コーチをプロから豊田清氏(巨人2軍投手コーチ)、社会人から小島啓民氏(長崎県庁/三菱重工業)、大学から鳥山泰孝氏(國學院大監督)を起用し、まさにプロ・アマ一体となって初代王者を目指す戦いとなる。代表選手は下記の通り。

◎投手
※中村勝(日本ハム)、戸田隆矢(広島)、上沢直之(日本ハム)、森雄大(楽天)、野村亮介(三菱日立パワーシステムズ横浜)、熊原健人(仙台大)、横山雄哉(新日鐵住金鹿島)、桜井俊貴(立命館大)、山岡泰輔(東京ガス)、平良拳太郎(巨人)、田口麗斗(巨人)

◎捕手
?城俊人(DeNA)、近藤健介(日本ハム)、若月健矢(オリックス)

◎内野手
※牧原大成(ソフトバンク)、三好匠(楽天)、柴田竜拓(國學院大)、北條史也(阪神)、辻東倫(巨人)

◎外野手
※榎本葵(楽天)、畔上翔(法政大)、武田健吾(オリックス)、笹川晃平(東洋大)、鈴木誠也(広島)

※はオーバーエイジ枠(登録6人、同時出場3人まで)

▲中日からドラフト1位指名を受けた野村亮介も代表入りした

 大会には日本のほか、イタリア、メキシコ、韓国など11カ国が出場し、初代王者を目指す(アメリカやキューバは不参加)。

各地区大会でセンバツ当確ライン突破へ
―――高校野球

 東北大会では27日の準決勝で仙台育英高(宮城)が八戸学院光星高(青森)を7−2で下し、2年ぶりのセンバツ出場を確実にした。もう1つのカードでは、延長再試合となった大曲工高(秋田)vs花巻東高(岩手)の準々決勝が行われ、大曲工高が10−6で快勝。この日の安打12本のうち、長打が10本という力強さで初のセンバツ出場を狙っている。

 関東大会では常総学院高(茨城)、木更津総合高(千葉)、健大高崎高(群馬)、浦和学院高(埼玉)が4強入り。近畿大会では立命館宇治高、龍谷大平安高(ともに京都)、天理高、奈良大付高(ともに奈良)が4強入り。九州大会では九州学院高(熊本)、九産大九州高(福岡)神村学園高(鹿児島)、糸満高(沖縄) が4強入り。それぞれセンバツ出場を当確させている。

 また11月14日から始まる明治神宮野球大会出場を決めているのは、北海道大会で優勝した東海大四高、北信越大会優勝の敦賀気比高(福井)、東海大会を制した静岡高と、偶然にも今年の夏の甲子園に出場した高校が優勝している。

▲今年の夏、甲子園ベスト4まで勝ち進んだ中の1人である平沼翔太。エースで4番として残る敦賀気比が、圧倒的な力を見せつけ、北信越大会を優勝した

駒澤大が13年ぶりV 九産大がノーヒットノーランで神宮切符、西武ドラ3・外崎も
―――大学野球

 東都大学リーグでは21日に行われた駒澤大vs中央大3回戦で駒澤大が勝利し、2001年秋以来26季ぶり27度目の優勝を決めた。エースの今永昇太(3年・北筑高)が最高殊勲選手、最優秀投手、ベストナインの個人3冠に輝く大車輪の活躍。また、4番を務める江越大賀(4年・長崎海星高/阪神ドラフト3位指名)が打率.357の活躍でベストナインを満票で獲得するなど投打の柱が、その役目を十二分に果たし、古豪復活を遂げた。

▲前回出場の2001年以来明治神宮大会制覇を目指す駒澤大[写真:高木遊]

 明治神宮大会出場権をかけて戦う九州大学野球選手権は26日、決勝戦が行われ、九州産業大が6−0で日本文理大を破り4年ぶり7度目の明治神宮大会出場を決めた。なお、この試合で高良一輝(2年・興南高)がノーヒットノーランを達成。この上ない形で2005年以来の日本一を目指す。九州産業大には、中日ドラフト2位指名の浜田智博が所属している。

 また、27日には、明治神宮大会・東北地区代表決定戦も行われ、富士大が八戸学院大を12−3で破り2年ぶり2度目の明治神宮大会出場を決めた。西武からドラフト3位指名を受けている外崎修汰(4年・弘前実高)も2安打を放つなど、チーム合計19安打の大勝だった。

ロイヤルズ・青木の奮起で逆転世界一なるか!?
―――MLB

 21日から始まったワールドシリーズは第5戦を終え、ジャイアンツがロイヤルズに対し、3勝2敗と世界一に王手をかけている。

 ここまでの青木宣親(ロイヤルズ)は第1、2戦で7打数無安打。第3〜5戦は先発を外れ、代打で出場した第4戦は併殺に終わっている。ただ、指名打者制が復活される第6戦では先発復帰が予想されており、青木とロイヤルズの逆襲に期待したい。

 ワールドシリーズの熱が上がる一方で残念な訃報も届いた。カージナルスの有望株オスカー・タベラスが26日、母国・ドミニカ共和国で交通事故に遭い、死亡した。22歳の若さだった。

 今年5月にメジャーデビューを果たしたタベラスは、80試合に出場し、打率.239、3本塁打、22打点をマーク。ポストシーズンではナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦で貴重な代打同点ソロホームランを放つなど、7試合で打率.429(7打数3安打)の活躍を見せていた。プホルス(エンゼルス)やバリー・ボンズ(元ジャイアンツほか)と比較されるなど、期待を寄せられる選手だった。
※時間はすべて現地時間です

ドラフト会議で有原に4球団競合、西武は「隠し玉」の無所属右腕を指名
―――NPB

 23日に『プロ野球ドラフト会議』が開催され、今年も多くの有望選手たちが指名を受けた。

 今ドラフト最大の目玉となったのが、早稲田大の有原航平(4年•広陵高)。最大で8球団の重複指名も一部スポーツ紙で報道されたが、最終的には4球団が1位指名。抽選の結果、日本ハムが交渉権を獲得した。

 また、昨年の甲子園で活躍した安楽智大(済美高)には楽天とヤクルトが1位指名で競合。こちらは抽選の結果、楽天が指名権を獲得した。

 高校および大学の野球部所属選手に「プロ志望届」提出が義務化されてからは少なくなった、いわゆる「隠し玉」と言われる選手。かつてはやり投げの選手を指名するなど、「隠し玉」獲得のイメージが強い西武が、ドラフト4位で無所属の玉村祐典を指名。玉村は敦賀気比高で控え投手として昨年のセンバツに出場した。今年の3月に卒業し、亜細亜大への推薦入学が決まっていたが、入学を辞退していた。

 25日から始まった日本シリーズは、ゴメス&マートンの助っ人コンビが活躍した阪神が先勝するが、第2戦は武田翔太の好投でソフトバンクが制し、1勝1敗のタイで第3戦を迎える。


■プロフィール
文=高木遊(たかぎ・ゆう)/1988年、東京都出身。幼い頃よりスポーツ観戦に勤しみ、東洋大学社会学部卒業後、スポーツライターとして活動を開始。昨年は東都大学野球春・秋1部全試合を取材。大学野球を中心に、アイスホッケー、ラグビー、ボクシングなども取材領域とする。高木遊の『熱闘通信(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buaka/)』随時更新中。twitterアカウントは@ you_the_ballad (https://twitter.com/you_the_ballad)


【アマ野球スケジュール】

高校野球日程
センバツ出場をかけた地区大会が各地で行われている。
優勝校は11月14日に開幕する明治神宮大会に出場する。

北海道大会…優勝・東海大四

東北大会…10月29日決勝の予定

関東大会…10月29日決勝の予定

東京大会…11月9日決勝の予定

北信越大会…優勝・敦賀気比

東海大会…優勝・静岡

近畿大会…11月2日決勝の予定

中国大会…11月2日決勝の予定

四国大会…11月2日決勝の予定

九州大会…10月30日決勝の予定

大学野球

明治神宮野球大会代表決定戦の予定と結果

北海道地区代表……東農大北海道

東北地区代表決定戦……富士大

関東地区代表決定戦…10月30日決勝の予定(横浜スタジアム)

東海・北陸・愛知三連盟王座決定戦 11月1日(土)〜11月3日(月) 名古屋市瑞穂公園野球場

関西地区代表決定戦  11月1日(土)〜11月4日(火) 大阪市南港中央野球場

中・四国地区大会……徳山大

九州代表決定戦……九州産業大

社会人野球日程

第40回記念社会人野球日本選手権大会は11月1日開幕


第1回IBAF 21Uワールドカップ

11月7日〜16日/開催地−台湾・台中

出場国と地域

グループA
チャイニーズ・タイペイ、チェコ、イタリア、韓国、メキシコ、ニュージーランド

グループB
オーストラリア、日本、オランダ、ニカラグア、ベネズエラ

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