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夏こそ見どころ満載。負けても愛おしいヤクルトをもっと応援したくなる7つの理由

夏こそ見どころ満載。負けても愛おしいヤクルトをもっと応援したくなる7つの理由

 球史に残る“負けっぷり”が話題の東京ヤクルトスワローズ。7月20日時点で、47年ぶりの13連敗(1分けを挟む)。シーズン2度の2ケタ連敗は球団史上47年ぶり(3度目)。しかも、前半戦だけで2度の10連敗は、“最弱球団”と称された1956年の高橋ユニオンズ以来61年ぶりだ。

 筆者はスワローズファンではないが、よほど熱心なファンでもないと、応援の匙を、いや、傘を投げ出したくなってしまうのではないか、と危惧してしまう。だが、待ってほしい。夏こそヤクルトは魅力を増すチームなのだ(と信じたい)。負けても負けても愛おしくなる球団、東京ヤクルトスワローズの夏ならではの魅力を掘り下げてみたい。

<1>夏男が多いスワローズ


 プロ野球史において“夏男”といえば、“ミスター・オーガスト”と呼ばれた中日の宇野勝。余談だが伝説の「宇野ヘディング事件」も8月26日に起きている。今の球界でそんな夏男は? と探して見ると、ヤクルト勢が多いことに気づく。

 筆頭は、2013年8月にプロ野球新記録の“月間18本塁打”を放ったバレンティン。この年、7月もあわせると夏の2カ月で27本もの本塁打を記録。今季も7月19日の試合で1試合2発。しかも、打った相手が昨年まで20打数ノーヒットの“天敵”加賀繁(DeNA)だった、というのは自信を取り戻すには絶好の相手だ。

 また、今季絶不調の山田哲人も、2014、2015年と2年連続で8月の月間MVPを受賞。しかも、2015年は7、8、9月と3カ月連続で月間MVPに輝いた夏男。また、先日リリーフで大炎上した小川泰弘も昨シーズンの8月月間MVP。それぞれ、かつて輝いた夏の記憶を思い出し、復調のキッカケとしてほしい。

<2>今年もやってくる「生ビール半額ナイター」


 通常価格750円の生ビールが“半額以下”の350円で販売。野球党にもビール党にも嬉しすぎるイベント「生ビール半額ナイター」が今年も神宮球場にやってくる。

 今夏の対象試合は、7月25日(火)の中日戦。8月8日(火)のDeNA戦。8月25日(金、プレミアムフライデー)のDeNA戦。9月13日(水)の中日戦だ。神宮球場名物ウインナー盛りとの最強コンボで堪能したい。

 350円でも激安だというのに、Swallows CREW会員であれば、さらに150円引きの200円! で生ビールが購入できるクーポンが先着3,000名に事前配布される。さすがはヤクルトよりもビールを愛するマスコット・つば九郎のいる球団、といいたくなるビール志向だ。


<3>今年もやってくる「夏休み!神宮花火ナイター」


 野球、ビール……ときて、さらに夏が堪能できるもの、といえば花火。毎年恒例、「夏休み!神宮花火ナイター」の季節到来だ。今年は7月21日(金)〜23日(日)、25日(火)〜27日(木)、8月2日(水)・3日(木)、8日(火)〜10日(木)、15日(火)〜17日(木)、22日(火)〜27日(日)の「5回裏終了後」に、各日“300発”の花火が堪能できる。

 願わくば、ヤクルトの選手たちによる“豪快な一発”とあわせて堪能したい。


<4>縁日ならぬ“燕日”イベント、今年も開催


 野球、ビール、花火……ときて、さらに夏を堪能できるもの、といえば夏祭りの縁日だ。8月15日(火)、16日(水)、17日(木)の巨人3連戦は、縁日ならぬ“TOKYO燕日”と銘打ち、「燕日オリジナル選手手ぬぐい」が各日先着5,000名様にプレゼントされる。

 デザインは全14種類。ヤマトタケルに見立てた山田哲人、武蔵坊弁慶に見立てたバレンティンなど、味わい深いものばかり。この手ぬぐいをゲットするには今季の「TOKYO燕パワーユニフォーム」を着用していなければならないが、ヤクルトファンであればぜひとも手に入れたい代物だ。


<5>期待の新長距離砲、カルロス・リベロの名前が……


 成績挽回の起爆剤として期待がかかっているのが、今月6日に契約を結んだ新外国人、カルロス・リベロだ。この選手、当初は新聞で「カルロス・リベラ」と報じられていたため、一部漫画ファン、アニメファンがざわついた。『あしたのジョー』のあいつか!? と。

 そう、伝説のボクシング漫画『あしたのジョー』で、主人公・矢吹丈と2度も対戦。のちに世界チャンピオン、ホセ・メンドーサと戦って廃人になった“無冠の帝王”ことカーロス・リベラと名前がそっくり! むしろこの混同を避けるために、リベラからリベロに登録名を変更したのでは? と勘ぐってしまう。

 そんな漫画ファン、アニメファンの期待も背負って立つ、カルロス・リベロ。まさに“無冠の帝王”と呼びたくなる活躍を見せてほしい。


<6>7月30日は、神宮応援の象徴、岡田正泰さんの命日


 今年もまた、この日がやってくる。神宮球場ライトスタンドの主だった、私設応援団「ツバメ軍団」団長・岡田正泰さんの命日だ。

 「どこの家にでもある」「少ない観客を少しでも多く見せたい」として傘による応援スタイルを生み出したのも、「東京音頭」の応援を定着させたのも岡田さんの発案。彼がいなければ、今のヤクルトの応援スタイルはなかったわけだ。

 そんな岡田さんが亡くなったのが、2002年7月30日。以降、毎年この7月30日(もしくはその前後のホーム開催日)には神宮ライトスタンドに献花台が設置される。

 この日だけは、この日こそは、なんとか勝ち星を見たいもの。そして、ヤクルト独特の応援スタイルの意味と意義を思い出す日として心に刻みたい。


<7>つば九郎の時事放談の切れ味は夏も衰え知らず


 最後は、チームが沈んでいても変わらず陽気なあのマスコットに元気をもらいたい。神宮観戦のお楽しみ、といえば、試合開始前のお約束「つば九郎の今日のひとこと」。今月のネタだけをさらってみても……。

 7月7日は芸能界の泥沼離婚劇にひっかけて、「おりひめとひこぼしが よくみると……YouTubeでののしりあっている」。

 広島のマスコット・スラィリーが神宮球場に来場した際には、「こんなスラィリーはいやだ……もりともがくえんOBだ」。

 また、オールスターでの出張版では“こんなオールスターはいやだ”と題し、「リリーフカーの うんてんしゅが あのひしょだ」「さんしんすると このハゲー といわれる」「MVPの しょうひんが おそうじぼうだ」といったネタもぶち込んでいた。

 ちなみに、七夕の短冊ではチームの今年のスローガン「目を覚ませ!」に絡めて「めがさめますように!!」と最下位に沈むチームの奮起を期待していたつば九郎。いや本当に、そろそろ目を覚ましていただきたいものです。


文=オグマナオト

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