《プロ野球コスパランキング》投手編・年俸から1勝あたりの金額を割り出してみた!!

2015/9/1

【この記事の読みどころ】
・12球団投手の年俸を基に、1勝あたりの「お値段」を算出！
・高年俸も、登板ゼロのあの投手
・格安年俸でチームに貢献したコスパ高の投手も公開

プロ野球ペナントレースは9月に入り、いよいよ佳境を迎えている。『週刊野球太郎』では12球団選手の年俸を基に、8月一杯までの働きぶりをチェックしようと、あるランキングを算出してみた。

その名も「プロ野球コスパランキング」。12球団の投手陣について検証するこのコーナーでは、今回は投手が挙げた勝利数から、そのコストパフォーマンスを探ってみた（年俸は全て推定。成績は8月31日現在で集計）。

《投手編・1勝の値段ワースト10》

1位　内海哲也（巨）400,000,000円
　1勝　想定年棒4億円

2位　呉昇桓（神）150,000,000円
　2勝　想定年棒3億円

3位　馬原孝浩（オ）135,000,000円
　1勝　想定年棒1億3500万円

4位　浅尾拓也（中）120,000,000円
　1勝　想定年棒1億2000万円

5位　山口鉄也（巨）106,666,667円
　3勝　想定年棒3億2000万円

6位　バーネット（ヤ）93,000,000円
　2勝　想定年棒1億8600万円

7位　佐藤達也（オ）90,000,000円
　1勝　想定年棒9000万円

8位　杉内俊哉（巨）83,333,333円
　6勝　想定年棒5億円

9位　岸孝之（西）75,000,000円
　3勝　想定年棒2億2500万円

10位　金子千尋（オ）83,333,333円
　7勝　想定年棒5億円

出場がないためランク外となっているが、コスパが残念な選手を挙げるとすれば、その筆頭格は松坂大輔だろう。昨年オフに帰国しソフトバンクと3年12億円の大型契約を結んだ松坂。しかし、キャンプから肩の状態は一進一退。結局、8月中旬には内視鏡手術を決断、凱旋登板は来年以降にお預けとなった。ただ、幸いなことにソフトバンクは、パ・リーグの首位を独走。チーム状態を心配せず回復に専念できる環境ではある。高額年俸なだけに世間の風当たりはやさしくはないが、この状況に最も納得していないのは誰でもない当人のはず。来季以降の巻き返しに期待したい。

かつてのビッグネームということならオリックスの井川慶も同じか。ヤンキース時代も5年23億＋出来高という契約ながら結果を出せなかった井川だったが、オリックスでの今季の年俸は4,800万円で、いまだ１軍登録なし。ファームでは12試合に登板し0勝4敗、防御率15.16。36歳という年齢を考えれば、選手生命を脅かされるような数字と言わざるを得ない。どん底からの復活があるかどうか…。

《投手編・1勝の値段ベスト10》

1位　若松駿太（中）785,714円
　7勝　想定年棒550万円

2位　二保旭（ソ）1,250,000円
　6勝　想定年棒750万円

3位　高木勇人（巨）1,500,000円
　8勝　想定年棒1200万円

4位　砂田毅樹（横）1,800,000円
　2勝　想定年棒360万円

5位　山中浩史（ヤ）1,833,333円
　6勝　想定年棒1100万円

6位　有原航平（日）2,142,857円
　7勝　想定年棒1500万円

7位　戸村健次（楽）2,285,714円
　7勝　想定年棒1600万円

8位　レイ（楽）2,400,000円
　5勝　想定年棒1200万円

9位　福井優也（広）2,466,667円
　9勝　想定年棒2200万円

10位　武田翔太（ソ）2,600,000円
　10勝　想定年棒2600万円

一方、コスパの優れた投手として、ランク外ではオリックスの東明大貴と中日の大野雄大を挙げておきたい。

東明は投打の大駒たちが故障離脱を繰り返すチームにおいて、6月に扁桃腺炎で短期間の抹消はあったものの、シーズンを通して苦しい台所を支え8勝。ディクソンと並んでチームの勝ち頭となっている。年俸2,200万円なので1勝あたりは275万円と上々の働きだ。

大野は、8月20日の広島戦で今季10勝目をマークし、これで3年連続2桁勝利を記録（続く27日にも11勝目を挙げチームトップ）。そのわりに、年俸は4500万円とそう高くない。1勝あたりは約409万円と、チーム孝行な投手だ。