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春雨の影響で逆噴射スタート? プロ野球開幕からバットが湿りっぱなしの選手たち


 プロ野球が開幕して早いことにもう4カード目。今週でシーズンの約1割を消化しようとしている。

 この春先、特に注目が集まるのが絶好調選手の高打率。4月3日終了時点でセ・リーグでは、ビシエド(中日)が打率.485、高橋周平(中日)が打率.412。パ・リーグでは角中勝也(ロッテ)が打率.444をマーク。ありえないとわかっていながらも「うわ、4割打者の誕生か」と期待したくなるのがファンの常だ。

 しかし、その裏では調子が上がらずとんでもない低打率の選手もいる。テレビ中継などで対戦相手の成績が出た際に「この選手、実績あるのに全然打ってないじゃん!」と驚く季節でもあるのだ。

 4月3日終了時点での規定打席到達者の中で打率ワースト3をセ・パそれぞれ発表しよう。

セ・リーグ

≪ワースト3≫
ロペス(DeNA)
打率.139(36-5) 0本 0打点

≪ワースト2≫
藤井淳志(中日)
打率.138(29-4) 0本 1打点

≪ワースト1≫
鳥谷敬(阪神)
打率.129(31-4) 0本 4打点

 昨季の3人の打率はロペス.291、藤井.295、鳥谷.281。実績ある3人がまさかのドン尻スタートになってしまった。ロペスは3番、藤井と鳥谷は6番を任されており、そろそろ復調しないとチームの勝敗に大きく関わる。

 鳥谷は7四球を選び、出塁率.282。最低限の仕事はしているが、4月3日のDeNA戦では後釜候補の22歳・北條史也がプロ初アーチ。このままでは、世代交代論まで生まれそうだ…。

 ロペスも踏ん張りどころ。DeNAでは新外国人のロマックが打率.091(規定打席未満)と渋い成績でついにスタメン落ち。ここは主軸がやらねばならないときだ。

 藤井はリーグワースト2位の11三振…。状態は果たして万全なのか…。

パ・リーグ

≪ワースト3≫
柳田悠岐(ソフトバンク)
打率.160(25-4) 1本 1打点

≪ワースト2≫
中村奨吾(ロッテ)
打率.158(19-3) 0本 1打点

≪ワースト1≫
本多雄一(ソフトバンク)
打率.120(25-3) 0本 2打点

 昨年のMVP&首位打者&トリプルスリーの柳田がまさかのスランプ…! と言いたいところだがご心配なく。今シーズンの柳田はまったく勝負してもらえず、なんと8試合ですでに14四球。出塁率は.447で問題ないどころかリーグ上位だ。ただ、このボール攻めはひとつの試練。好球必打で甘い球を逃さない打撃ができれば、さらなる怪物へと進化する。

 ロッテ・中村は、2年目のジンクスへの挑戦。昨季は打率.230。2年目だからといって、これ以下が許される成績ではない。ナバーロが戻って来るまでに何とかしないと、セカンドの定位置を失うことになりそうだ。

 本多も正念場。高田知季らスーパーサブ勢が虎視眈々と定位置確保を狙っている。

 とはいえ、シーズンはまだ序盤。次の試合で4安打の固め打ちでもすれば、打率は一気に.250付近まで上昇する。このまま沈むとは思えない6人の復活の一打に注目したい。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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