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【侍ジャパン】前回WBCチャンピオンのドミニカ共和国に迫る!!

WBCチャンピオンとは、全く別のチームに……


 今や、アメリカに次ぐメジャーへの選手供給源となっているカリブに浮かぶ小国ドミニカ共和国。プロ野球選手の数は日本人をしのぎ、世界中のプロリーグで2000人を超える選手がプレーしている。

 写真は日本でもお馴染みの、ペーニャ(元ソフトバンクほか)。彼もドミニカ共和国出身だが、今大会のメンバーには選ばれていない。


 前回のWBCチャンピオンのこの国も、他の中南米カリブ諸国同様、今回の代表チームは「就活仕様」と言える。メジャーリーガーはおろか、NPBでプレーする選手も結局、出場を回避したようだ。それでも、層の厚さからか、メンバーには「元メジャー」が名を連ねる。また、NPBでプレーしたベテランも、「再就職」目指して今大会に馳せ参じている。
 そのくくりの一人が、2013年に中日に在籍していたダニエル・カブレラだ。メジャー6シーズンで48勝65敗のベテランも、日本では6勝5敗、防御率3.09という微妙な成績に終わった。おそらく先発陣の一角を占めるのだろうが、メキシカンリーグで6勝2敗、防御率3.88という今シーズンの成績を見れば怖い相手ではない。

 リリーフ陣には、2010年に楽天でプレーしたフアン・モリーヨが控えている。しかし、日本でもメジャーでも勝敗なし、近年の実績は、一昨年の台湾リーグ・義大での2勝8セーブ、防御率4.26くらいしかない。この投手も日本打撃陣の敵ではないだろう。

 打線には、メジャー145本塁打で今年もメキシカンリーグで14本を放った強打の捕手、ミゲル・オリーボやメジャー1065安打、140本のペドロ・フェリスが控えているが、彼らもとうにピークを過ぎている。正直なところ、2年前の「ドリーム・チーム」とは全く違うチームだと言っていい。

*明日は台風の目となりそうなカナダを紹介

文=阿佐智(あさ・さとし)
1970年生まれ。世界放浪と野球観戦を生業とするライター。「週刊ベースボール」、「読む野球」、「スポーツナビ」などに寄稿。一発当てようと、現在出版のあてのない新刊を執筆中。ブログ「阿佐智のアサスポ・ワールドベースボール」(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/gr009041)

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