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【センバツ出場校紹介】優勝候補がズラリ! 秋大会制覇の木更津総合など、期待の関東勢6校


木更津総合(千葉・2年連続3回目)


秋季関東大会を制した木更津総合。センバツは2年連続の出場となる。
最注目はエースの早川貴久(写真)だ。下半身の動きは一定ながら、上半身の動きで緩急を作り出せる技巧派投手。相手打者のタイミングを巧みにかわすことができ、それをセットポジションでも応用できる技術には舌を巻く。
野手は清宮世代の2選手が目立つ。リードオフマンの峯村貴希は走攻守三拍子揃った好選手。打撃はコンタクト型だが、長打を狙うしたたかさもあり、盗塁も含め、一人で得点圏まで到達してチャンスを作る。
その峯村をホームに返す役割を担うのが山下輝。恵まれた体格にハイセンスなバットコントロールを兼ね備え、状況に応じた打撃で確実に打点を稼ぐ。
失点を最小限に抑え、勝負どころで確実に得点できれば、まぎれもない優勝候補の一つだ。


常総学院(茨城・2年連続9回目)


秋季茨城大会はまさかの準優勝に終わった常総学院だが、秋季関東大会の初戦、圧倒的優勝候補だった横浜を下し、準優勝の成績をおさめてセンバツ出場校に選出された。
エース左腕・鈴木昭汰はサイズは大きくないもののストレートとスライダーのコンビネーションで相手打者を翻弄する。入学直後の1年春から公式戦登板機会を与えられ、期待をかけられていた。最上級学年になり、リーダーとしての自覚も大きく芽生えてきたという。
得点源は4番に座る2年生の宮里豊汰がキーマンになる。飛距離ならば全国でも屈指の存在に数えられる。本番で好投手相手に持ち前の打撃ができるようならば、一気に大会の主役に躍り出るだろう。
投打が目立つが、実は機動力に長けているのもこのチームの特徴。得点までのプロセスに様々な仕組みを持った攻撃は興味深い。


桐生第一(群馬・2年ぶり5回目)


派手さはないが、堅実な戦いぶりで秋季関東大会ベスト4に進出。準々決勝では開催地・埼玉のスーパーシード校、浦和学院を寄せつけずに勝利。底知れぬ力を示した。
トップバッターの追川恵太は走力は普通だが、広角に打ち分けられる打撃センスで高い出塁率を誇る。それを宝田善統、鏑木風雅のクリーンアップが返す。全体的に長打と三振が少ない打線。進塁打など地味な攻撃の積み重ねで、コツコツと得点を奪うスタイルを確立している。
投手陣は内池翔と青木快人の2枚が軸。両者ともに制球力に優れ、緩急をつけた変化球を内角へ強気に攻める投球で、凡打の山を築く。
経験が少ないチームだが、一戦ごとに見違えるほど成長し、センバツ出場を勝ち取った。基本に忠実で、ときには嫌らしい攻撃で相手の隙を突く。戦略が嵌ると、面白い存在になるだろう。


東海大甲府(山梨・25年ぶり5回目)


意外にもセンバツは25年ぶりの出場となる東海大甲府。旧チームから主力として活躍していた菊地大輝、松葉行人の両投手が健在。経験と選手層の厚さには目を見張る。ポテンシャルは大会出場校の中でも屈指の存在だ。
攻撃で目が行くのは四死球と犠打の多さである。選球眼に優れた打線はバットを振らずに出塁し、それを確実に得点圏に進めて、チャンスメイク。それを毎回のように繰り返すことで、相手投手の精神面の骨格を叩く。技術があり、好打で得点したい鼓動に駆られながらも、チームプレーに徹した戦い方ができる。
現在は本番に向け、紅白戦を数多く実施。一度、序列をなくして、チーム内での競争を促すことで、もう一つ上のレベルに到達させようとしている。


花咲徳栄(埼玉・3年ぶり4度目)


関東・東京の6枠目を射止めた花咲徳栄。秋季関東大会の準々決勝で、のちに優勝することになる木更津総合と接戦を演じたことが選出への評価を高めた。
エースは注目の左腕・高橋昴也。140km台後半のストレートとスライダー、フォークを交えた力強い投球で、高い奪三振率を誇る。スタミナが不安視されており、冬を越えての課題克服はできたか。
攻撃の中心は岡崎大輔が担う。昨夏の甲子園でも非凡な才能を見せつけた大型遊撃手、好投手との初対戦でも対応を苦にしない部分にはセンスを感じさせる。守備もハイレベルで、打球反応の鋭さが目を引く。
センバツに選出されるか否か、関東大会の成績では微妙な立場だっただけに冬の過ごし方に影響があっただろう。本番までにいかにチームを仕上げられるか。岩井隆監督の手腕が問われる。


関東第一(東京・2年ぶり6回目)


2年ぶりのセンバツ出場を決めた関東第一。旧チームが夏の甲子園でベスト4まで進んだため、新チームへの移行は他校より大きく遅れたが、秋季東京大会の日程が緩やかなことを最大限に活かし、合間に多くの練習試合を実施。実戦機会を増やしてチーム作りを進めてきた。
まず目を引くのは投手陣の層の厚さ。秋は4投手が公式戦のマウンドに上がった。エース・河合海斗を筆頭に、それに迫る能力を持った控えの存在がとても頼もしい。
野手では攻守の要、強肩強打が売りの佐藤佑亮に注目したい。女房役として4投手それぞれの持ち味を引き出し、主軸として公式戦全試合で4点以上を叩き出す強力打線を引っ張る存在だ。
秋季東京大会決勝ではこの世代屈指の左腕・大江竜聖(二松学舎大付)に対し、終盤に驚異の粘りで逆転勝利を収めたと思いきや、その直後の明治神宮大会の初戦、札幌第一との試合では信じられないミスが立て続けに起こり、消化不良の敗戦を喫した。
立ち上げからまだ日の浅いチーム。それだけに伸び代も期待できる。冬を越してどれほどチーム力を積み上げられたか。本番が楽しみだ。

文=長嶋英昭(ながしま・ひであき)
東京生まれ、千葉在住。小学校からの友人が、サッカーのU-18日本代表に選出されたことがキッカケで高校時代から学生スポーツにのめり込む。スポーツの現場に足を運びながら、日本各地の観光地を訪れることが最大の生きがい。現在はアマチュアカテゴリーを中心にスポーツ報道の仕事に携わっている。

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