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ゴールデンウィーク大学野球観戦ガイド! 〜そうだ、大学野球へ 行こう〜

 今回はゴールデンウィーク必見の大学野球観戦ガイド(関東のみ。その他の地区の日程は『野球太郎』ツイッターアカウント[@yakyutarokbs])を紹介。日頃、見る機会が少ないだろう大学野球ですが、ゴールデンウィーク期間では、プロ野球で使用する球場で試合ができるリーグが多いです。ぜひ球場に足を運んでみてはいかがでしょうか?

5月2日・3日
【神宮球場】東京六大学リーグ
明治大vs法政大、慶應義塾大vs東京大


 富士大を全国大会上位に幾度も導いてきた青木久典氏が新監督に就任した法政大は、慶應義塾大と立教大を開幕から2カード続けて撃破。3カード目は過去4季で3回の優勝を誇る明治大と対戦し、さらなる真価が問われる。

 90連敗中の東京大は、明治大から勝ち点を奪って勢いに乗る慶應義塾大に挑む。


☆☆☆イチオシ!☆☆☆
【横浜スタジアム】神奈川大学リーグ
桐蔭横浜大vs横浜商科大、関東学院大vs神奈川工科大


 注目は関東学院大と神奈川工科大の対戦。これまで優勝経験の無い神奈川工科大だが、下級生時からエースとして活躍してきたドラフト候補右腕・渡邉啓太(4年・いわき光洋高)を中心に粘り強い戦いを見せ、ともに2勝1敗ながら開幕から2カード連続で勝ち点を奪取。2カード目には昨秋の王者・桐蔭横浜大から14季ぶりの勝ち点を挙げ、波に乗っている。

 対する関東学院大も好右腕・若林篤志(4年・北海道栄高)や大学日本代表候補合宿にも招集された経験のある拝崎諒(3年・横浜高)を擁し、見応えのある一戦となりそうだ。


 もう1カードの桐蔭横浜大vs横浜商科大も、桐蔭横浜大・高橋拓巳(前橋育英高/写真上)と横浜商科大・左澤優(横浜隼人高/写真下)による3年生好左腕の投げ合いにも注目だ。


【大和スタジアム(旧大和引地台球場)】首都大学リーグ
東海大vs日本体育大、帝京大vs城西大


 リーグ最多67回の優勝を誇る東海大は、開幕戦で城西大にまさかの黒星を喫するが、その後、立て直し5勝1敗で現在首位に立っている。ユニバーシアードに出場する大学日本代表にも選ばれた右腕・吉田侑樹(4年・東海大仰星高)、左腕・中川皓太(4年・山陽高)。遊撃手・下石涼太(2年・広陵高)、1年生から正捕手の座を掴んだ守屋元気(1年・春日部共栄高)ら好選手が揃う。

 帝京大はドラフト候補に挙がる西村天裕(4年・県和歌山商高)と青柳晃洋(4年・川崎工科高)の両右腕に、力強い打撃が光る大型三塁手・田口蒔人(4年・山梨学院大付高)の活躍が期待される。

※もう1カードはサーティーフォー相模原球場で行われる桜美林大vs東京経済大、筑波大vs獨協大。
※首都大学リーグは8チーム2回総当たりの勝率制で順位を争う。

▲名門のマスクを1年生から任され、第1号の本塁打も放っている東海大・守屋元気(※写真は春日部共栄時代)

【東洋大グラウンド&日本大グラウンド】東都大学2部リーグ
東洋大vs日本大


 開幕から3カード連続で1−0の完封勝利+救援による1勝という大車輪の活躍を見せている右腕・原樹理(4年・東洋大姫路高)を擁する東洋大は、同じく勝ち点2を挙げている日本大と対戦。日本大は来秋のドラフト上位候補にも挙がる遊撃手・京田陽太(3年・青森山田高)にも注目だ。

5月4日・5日
【QVCマリンフィールド】千葉県大学リーグ
清和大vs中央学院大、城西国際大vs敬愛大、東京情報大vs国際武道大


 今週は年に1度のQVCマリンフィールドでの試合開催となる。

 現在首位で全国大会初出場を目指す城西国際大。ドラフト候補の捕手で大学日本代表にも選出された宇佐見真吾(4年・市柏高)はケガの影響で開幕から欠場中だが、昨秋MVPに輝き、今季も好調の「元・人気子役右腕」米谷真一(4年・駿台学園高)や、俊足で長打力もある廣岡翔太(4年・花咲徳栄高)ら好選手が多く揃っている。


 また、城西国際大を追う国際武道大もドラフト候補右腕・鈴木康平(4年・千葉明徳高)らを擁し、地力がある。

▲今季も好調の米谷真一(城西国際大)

5月5日・6日
イチオシ!【神宮球場】東都大学リーグ
國學院大vs専修大、亜細亜大vs拓殖大


 56年ぶりの開幕6連勝(勝ち点3)で勢いに乗る専修大に、3季連続2位ながらも、1カード落としてしまった國學院大が挑む。

 専修大は、投げても打っても守っても、すべてに死角が見当たらないと言ってよい好調ぶりで、中でも右腕・大野亨輔(4年・星稜高)、4番三塁手・濱田竜之祐(4年・鹿児島実高)、5番指名打者・渡辺和哉(4年・文星芸大付高)ら最上級生の活躍が光る。

▲4月29日に行われた駒澤大との2回戦で1安打完封と快投を見せた専修大・大野亨輔

 開幕から4連敗中の亜細亜大に対するのは、開幕カードで勝ち点を奪うも、その後4連敗中の拓殖大。ともに入替戦回避を懸けた大一番は、亜細亜大・生田勉監督と拓殖大・内田俊雄監督の「元師弟対決」(※)という側面もあるだけに、何とも言えないバチバチとした緊張感が漂うことは必至だ。
※内田俊雄氏が亜細亜大監督時に、生田勉氏はコーチだった。

☆各試合の開催時間、開催可否などは各連盟のホームページなどをご参照ください。


■プロフィール
写真・文=高木遊(たかぎ・ゆう)/1988年、東京都出身。幼い頃よりスポーツ観戦に勤しみ、東洋大学社会学部卒業後、スポーツライターとして活動を開始。大学野球を中心にアマチュア野球、ラグビー、ボクシングなどを取材している。高木遊の『熱闘通信(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buaka/)』随時更新中。twitterアカウントは@ you_the_ballad (https://twitter.com/you_the_ballad)

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