週刊野球太郎
中学、高校、プロ・・・すべての野球ファンのための情報サイト

山崎康晃、今永昇太を筆頭に「大当たり!」が続く最近のDeNAドラフト。今年も豊作の兆しあり!?


 今年もDeNAのドラフト結果は周囲の評価がまずまず高かった。1位指名の濱口遥大(神奈川大)を始め、粒ぞろいの選手たちが名を連ねた印象だ。

 思えばDeNAは中畑清前監督時代よりドラフトでは成功を収めてきたといえる。念願のCS進出を果たした2016年のAクラス入りも、最近のドラフトで獲得した選手たちの活躍抜きでは語れない。

 今回はDeNAの近年のドラフト結果を振り返ってみる。

最近のドラフト成功の象徴と言えば……


 ドラフトの成果をもっとも早く、確実に判断できる基準といえば、やはり「新人王」を獲得できたかどうかではないだろうか。

 2014年のドラフトは安樂智大(済美高→楽天1位)、有原航平(早稲田大→日本ハム1位)、高橋光成(前橋育英高→西武1位)らが目玉となった投手豊作の年だった。

 そんな実力者揃いのなかでDeNAが1位指名した選手が、昨シーズンの新人王を獲得した山崎康晃(亜細亜大)だ。デビュー当時からストッパーとして圧倒的な存在感を放ち、不動の位置を築いた。山崎が登場する際にDeNAファンが行う恒例の「康晃ジャンプ」も今年のCSで全国区となった。

 また同年は、今季のローテーションを支えた左腕・石田健大(法政大・2位)も指名。石田は初年度こそ2勝6敗だったが、ベンチの評価は高く、2016年は9勝4敗の成績で期待に応えた。先日の侍JAPANの強化試合のメンバーにも選出された。


2014年ドラフトの成功は山崎、石田だけじゃない


 2014年のドラフトは山崎、石田だけでも十分に成功だったが、今シーズン141試合に出場し、打率.294を残した倉本寿彦(日本新薬・3位)も獲得している。シーズンの最後に3割を切ってしまったが、シーズンのほとんどで打率3割をキープし、ショートのレギュラーを手中に収めた。

さらに2015年のドラフト成功


 2015年のドラフトの成果といえば、やはり投手の今永昇太(駒澤大・1位)で異論はないだろう。伸びのあるストレートを武器に、ルーキーイヤーの今シーズンは22試合に先発し、8勝9敗の成績を残した。新人王候補の一角と目されており、11月28日に発表される新人王に選ばれるか楽しみだ。

 そして忘れてはいけないのが、正捕手を務めた戸柱恭孝(NTT西日本・4位)。ルーキーイヤーながら124試合でマスクを被った。とくにキャッチングとスローイングは安定しており、ラミレス監督も全幅の信頼を寄せている。


もちろん2013年も粒ぞろいの豊作


 2013年も粒ぞろいの選手を獲得したドラフトだった。今シーズンのCSでもラッキーボーイぶりが健在だった嶺井博希(亜細亜大・3位)。59試合に登板し、チーム最多の32ホールドを記録した三上朋也(JX-ENEOS・4位)。要所で代打の切り札として存在感を見せた関根大気(東邦高・5位)。育成から這い上がり、今シーズン17試合に登板して2勝2敗の成績を残した砂田毅樹(明桜高・育成1位)もこの年に指名した選手たちだ。

 2016年のドラフト指名選手たちが、来シーズンどれだけチームに貢献するのか? 気が早いのは重々承知しているが、今から楽しみでならない。


文=元井靖行(もとい・やすゆき)

記事タグ
この記事が気に入ったら
お願いします
本誌情報
雑誌最新刊 野球太郎No.32 2019ドラフト直前大特集号 好評発売中
おすすめ特集
2019ドラフト指名選手一覧
2019ドラフト特集
野球太郎ストーリーズ
野球の楽しみ方が変わる!雑誌「野球太郎」の情報サイト
週刊野球太郎会員の方はコチラ
ドコモ・ソフトバンク
ご利用の方
KDDI・auスマートパス
ご利用の方