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今年はこの男たちの守備に注目! 昨季の三井ゴールデン・グラブ賞で次点だった男たち


 キャンプ、オープン戦と続くこの時期、増えるのは投球・打撃に関する報道だ。

 しかし、シーズンがはじまれば、やはり守備への比重は高くなるだろう。昨季、球場を沸かせる華麗な守備や堅実なプレーで、三井ゴールデン・グラブ賞(以下、GG賞)を受賞した投手は以下の通りだ。

【セ・リーグ】

投:前田健太(広島・205票)
捕:中村悠平(ヤクルト・227票)
一:畠山和洋(ヤクルト・88票)
二:菊池涼介(広島・156票)
三:川端慎吾(ヤクルト・162票)
遊:鳥谷敬(阪神・104票)
外:福留孝介(阪神・157票)
外:丸佳浩(広島・138票)
外:大島洋平(中日・126票)


【パ・リーグ】

投:涌井秀章(ロッテ・75票)
捕:炭谷銀仁朗(西武・149票)
一:中田翔(日本ハム・169票)
二:クルーズ(ロッテ・126票)
三:松田宣浩(ソフトバンク・197票)
遊:今宮健太(ソフトバンク・115票)
外:柳田悠岐(ソフトバンク・196票)
外:秋山翔吾(西武・195票)
外:清田育宏(ロッテ・99票)

 GG賞は記者投票。昨年はセ・248人、パ・220人の記者が投票した。投票なので当然次点となった選手もいる。そこで今回、惜しくも次点でGG賞を逃した逆転候補をポジション別にピックアップした。

<投手>
石川雅規(ヤクルト・12票)
大谷翔平(日本ハム・71票)

 投球内容も加味される投手部門。セ・リーグ1位はぶっちぎりでマエケンが獲得。パ・リーグも守備に定評がある涌井が受賞した。しかし、純粋に守備だけで見ると石川、大谷以外にもジョンソン(広島・10票)や西勇輝(オリックス・45票)も素晴らしいフィールディングを見せている。テレビで繰り返し流れるような好プレーがでれば、一気に票を伸ばす展開に。

<捕手>
石原慶幸(広島・4票)
田村龍弘(ロッテ・29票)

 捕手で次点にランクインしたのは、広島のベテラン・石原とロッテの若手成長株の田村だ。セ・リーグは現状、中村の1強のため、受賞には「リーグ優勝」の手土産が要りそうだ。

 パ・リーグは炭谷の壁が厚い。しかし、田村も昨季は12球団トップの盗塁阻止率.429の鬼肩を見せており、年齢的にも伸びしろは十分。今後の逆転には大いに期待したい。

<一塁手>
ロペス(DeNA・70票)
メヒア(西武・3票)
脇谷亮太(西武・3票)

 セ・リーグは畠山(ヤクルト)、パ・リーグは中田(日本ハム)と安定感ある2人が受賞した一塁。肉薄するのはセ・リーグのロペス(DeNA)で票差はわずか18。ここはいつ逆転してもおかしくないだろう。

 パ・リーグは実質的に中田の1強。該当者なしに43票が入ったが、どこまで自身の守備をアピールできるかにも注目。

<二塁手>
山田哲人(ヤクルト・89票)
浅村栄斗(西武・48票)

 名手・菊池(広島)に一気に迫った山田。守備でも菊池の出来次第では逆転域に票を伸ばせそうだが、ロッテから巨人に移籍したクルーズも強敵。菊池、山田、クルーズの三つ巴も予想される。

 一方でクルーズが抜けたパ・リーグは混戦必至。浅村、田中賢介(日本ハム・27票)、藤田一也(楽天・18票)とこちらも三つ巴になりそうだ。

<三塁手>
バルディリス(DeNA・46票)
レアード(日本ハム・11票)

 セ・川端(ヤクルト)、パ・松田(ソフトバンク)が君臨する三塁手部門。レアードのダイナミックなプレーと強肩は受賞には至らずとも一見の価値がある。17失策を犯し、安定感を欠いたが、そのあたりが改善されれば、票が伸びる余地あり。

 セ・リーグは次点のバルディリスがDeNAから韓国・サムスンに移籍したため、順調にいけば今季も川端だろう。3位は村田修一(巨人・15票)。打撃が復調し、がっちりレギュラーの座を守れば、堅実な守備も再評価されるはず。

<遊撃手>
坂本勇人(巨人・91票)
中島卓也(日本ハム・63票)

 鳥谷(阪神)、今宮(ソフトバンク)の間隙を突いて、次点に控える2人。特に坂本は成長著しく、以前の安定感のなさからは見違えるような動きを見せている。鳥谷よりも坂本を推す声も徐々に大きくなっており、13票差の逆転も時間の問題か。

 パは台頭中の中島に期待。チーム成績が上がれば、クセ者らしさが際立ち、肉薄、逆転も十分あり得る。

<外野手>
梶谷隆幸(DeNA・88票)
岡田幸文(ロッテ・48票)

 外野部門では梶谷と岡田が次点。梶谷は外野コンバート後、格段に成長を見せている上、今季はライトから印象で有利なセンターに固定される予定。丸(広島)、大島(中日)の壁は固いが、センターとして成長の余地を残す分、期待は大きい。

 ロッテ・岡田は出場数さえ増えれば鉄板。衰えなき脚力と守備範囲を見せている。GG賞を獲得するための出場数確保に必要なのは、むしろ打撃だろう。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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