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本人も驚いた寺田光輝ら独立リーグからプロ入りを勝ち取った男たち! <セ・リーグ編>

本人も驚いた寺田光輝ら独立リーグからプロ入りを勝ち取った男たち! <セ・リーグ編>

 7球団競合の清宮幸太郎(早稲田実)が大きな話題となった今ドラフト。高校、大学、社会人からだけでなく、独立リーグからも9選手に声がかかった(育成ドラフト含む)。まずはセ・リーグ球団に指名された独立リーガー選手を見てみたい。

セ・リーグが指名した独立リーグ選手


■寺田光輝(石川ミリオンスターズ/投手/右投右打)
DeNA6位
三重県出身
1992年1月5日生まれ(25歳)
伊勢高〜筑波大〜石川ミリオンスターズ
今季成績:35試合/0勝3敗/10セーブ/防御率2.41

 ゆったりとしたフォームから鋭く腕を振る右のサイドハンド。最速146キロのストレートにスライダーを織り交ぜ、クローザーとして活躍した。今季はやや成績を落としているが、昨季は40試合に登板し防御率1.11と上々の成績を残した。

 ただ、高校、大学では目立った成績を残していないため、本人も驚きの指名だったようだが、制球力をさらに磨けば、右の強打者に対するワンポイントとして出番がありそうだ。

■山本祐大(滋賀ユナイテッドBC/捕手/右投左打)
DeNA9位
大阪府出身
1998年9月11日生まれ(19歳)
京都翔英高〜滋賀ユナイテッドBC
今季成績:56試合/打率.294/2本塁打/19打点

 京都翔英高時代、チームの正捕手は2016年のドラフト8位で楽天に入団した高校通算42本塁打の石原彪。山本は、外野手として3年の夏に甲子園出場を果たしている(初戦敗退)。一旦は中部学院大への進学を決めていたが、そこから路線変更し、5月から滋賀ユナイテッドBCに入団。レギュラーを獲得し、打率.294と結果を出した。

 178センチ78キロのスラッとした体型だが、まだ19歳。伸びシロは十分だ。戸柱恭孝、嶺井博希、高城俊人ら1軍の捕手に刺激を与えられるか。
■大蔵彰人(徳島インディゴソックス/投手/右投右打)
中日育成1位
愛知県出身
1994年5月15日生まれ(23歳)
大垣西高〜愛知学院大〜徳島インディゴソックス
今季成績:10試合/3勝3敗/防御率3.00

 愛知学院大では2年時にベストナイン、3年時にはMVPを獲得する活躍を見せた。しかし、腰痛もあって一時は野球を断念するところまでのどん底を経験。そこから立ち直って徳島インディゴソックスに入団した。

 189センチの長身から角度のある最速146キロのストレートを放り、さらにカーブ、スライダー、徳島に入ってから身につけたフォークを決め球とする。入団会見では「吉見一起投手のようなピッチャーになりたい」と話した。

■沼田拓巳(石川ミリオンスターズ/投手/右投右打)
ヤクルト8位
愛知県出身
1994年3月4日生まれ(23歳)
大垣日大高〜名古屋産業大(1年夏に中退)〜エディオン愛工大OB BLITZ〜米ドジャース傘下マイナー〜群馬ダイヤモンドペガサス〜石川ミリオンスターズ
今季成績:20試合/8勝8敗/防御率4.26

 大学中退後、クラブチーム、アメリカのマイナーリーグなどを渡り歩いた苦労人。社会人野球の登録を抹消せずMLBとの契約を交わしたためアマ球界で問題となったが、アメリカでは目立った成績を残せなかった。2015年夏からは群馬ダイヤモンドペガサス、石川ミリオンスターズでプレーした。

 身長185センチで、肩幅も広めのガッチリした体型から繰り出すストレートは最速155キロと威力十分。50m6秒2と身体能力も高い。今季、「投壊」に歯止めがかけられなかったヤクルトだけに、キャンプ、オープン戦でアピールできれば、1軍昇格のチャンスは早そうだ。


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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