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2020プロ野球戦力分析〜読売ジャイアンツ/野球太郎No.34

2020プロ野球戦力分析〜読売ジャイアンツ
エース不調も投打に分厚い戦力で補い37度目のリーグ優勝を達成山口俊のメジャー移籍は痛手も、投打に新外国人加え補強は万全

チームバランス

 リーグ連覇を目指すジャイアンツ。補強戦力が機能すれば、十分に目標達成できるだろう。

 投手陣は昨季15勝の山口俊(現ブルージェイズ)がメジャーに移籍し、大きな穴が空いた。そこで新助っ人右腕のサンチェスを獲得。メジャー経験は少ないが、昨季は韓国で17勝を挙げており、先発として期待される。また、セットアッパー候補として速球派右腕のビエイラも獲り、マシソンが抜けた救援陣も補強した。

 野手陣では昨年までの助っ人勢を放出し、メジャー通算11年で1312安打のパーラを獲得。中軸を担える打力があり、外野手としての守備能力も高い。一方、ポジションでは二塁だけが流動的で、ここが若手の競争の場。誰が固定されるか注目したい。

 ドラフトでは高校生重視で若返りを図り、1位で右腕の堀田賢慎を獲得。150キロに迫る直球が魅力で、将来のエース候補だ。

投手陣

 先発陣はエースの菅野智之が軸。昨季は腰痛などで離脱もあった中で11勝を挙げており、体調が万全ならば問題はない。二番手以降はメルセデス、桜井俊貴、?橋優貴、今村信貴と続く。ただ、山口が抜け、菅野と同等の力を出せる投手がいないのは不安材料。その点、新加入のサンチェスにかかる期待は大きく、古川侑利をはじめ若手の台頭も待望される。

 救援陣は来日2年目のデラロサが抑えで適任。セットアッパーは抑えも務めた左の中川皓太で、中継ぎは澤村拓一、大竹寛、鍵谷陽平、宮國椋丞。左も田口麗斗、高木京介と駒がそろう。さらに新加入のビエイラも控えている。

 捕手陣は小林誠司がレギュラー。昨季は盗塁阻止率。419で4年連続リーグ1位となった。二番手は炭谷銀仁朗。打力ある大城卓三は一塁での出場も増えている。

野手陣

 昨季はチーム本塁打がリーグ1位、打率、盗塁が2位。破壊力に機動力もあった打線の主力メンバーは健在で、2番・坂本勇人、3番・丸佳浩は継続したいところ。4番は2年連続30本塁打以上の岡本和真で固定し、5番に新加入のパーラを置くのがベストだろう。そこで焦点は1番だが、亀井善行で固定したい。昨年の実績を踏まえ、安定して率を残せるベテランを先頭に置けば、打線全体が落ち着くからだ。また、自由に打てる下位の6番は一塁・大城が適任で、7番は二塁有力候補の田中俊太、そして8番は小林だ。

 守りは二塁の固定が最大の課題。昨季は全7人が起用され、二塁だけで合計24失策を記録しているから、完全な穴と言える。外野は中堅の丸が鉄壁で、亀井は38歳でも守備力に衰えはない。パーラは範囲が広く、強肩を生かした送球も安定感がある。

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