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『野球太郎』が選ぶ!日の丸を背負う侍ジャパンメンバーを大発表!!

【投手】

大谷翔平(日本ハム)◎
藤浪晋太郎(阪神)◎
武田翔太(ソフトバンク)◎
大野雄大(中日)◎
小川泰弘(ヤクルト)◎
菊池雄星(西武)
千賀滉大(ソフトバンク)
田中正義(創価大)
又吉克樹(中日)
高橋朋己(西武)◎
山?康晃(DeNA)◎
松井裕樹(楽天)◎

【捕手】
中村悠平(ヤクルト)
田村龍弘(ロッテ)
森友哉(西武)◎

【内野手】
菊池涼介(広島)◎
山田哲人(ヤクルト)◎
今宮健太(ソフトバンク)◎
中村剛也(西武)◎
中田翔(日本ハム)◎
坂本勇人(巨人)◎
畠山和洋(ヤクルト)
小笠原道大(中日)

【外野手】
筒香嘉智(DeNA)◎
柳田悠岐(ソフトバンク)◎
秋山翔吾(西武)◎
岡田幸文(ロッテ)
鈴木尚広(巨人)

◎印はプレミア12の1次ロースター(登録選手)


 弊誌『野球太郎』は、充実したドラフト情報を武器にした野球専門誌である。それゆえ、今回は「ドラフト」を切り口に選考しようと考え始めたものの、そもそも日本人プロ野球選手の全員がドラフト会議で指名されて入ってくるため、いきなり頓挫を余儀なくされた……。

 しかし、『野球太郎』はただのドラフト情報誌ではない。「野球」をとことん深く掘り下げ、その魅力を追究していく雑誌でもあるのだ。そこで、『野球太郎的・侍ジャパン』選考にあたって、以下のコンセプトを考えてみた。

☆野球を初めて見た人でも「凄さ」が伝わる選手
☆そのプレーを見た少年少女が、「自分も野球を始めたい」と思える選手
☆入場券を購入する際に「この人にお金を落としたい」と思わせる選手
☆最高のパフォーマンスを見てしまった日は、どんなに疲れていても、どんなに酒を飲んでも眠れなくなるような選手

 そして選ばせてもらったのが、冒頭の28選手である。それではポジションごとに見ていこう。


【投手編】

 テレビ観戦で投球の妙に手を叩きたくなる選手ではなく、球場で生身の投球を目撃して、単純に凄さを体感できる選手を選んだ。

 我々が高校1年時から「球界の宝」になると確信して追い続けてきた大谷翔平投手(日本ハム)や、同世代の双璧をなす藤浪晋太郎投手(阪神)は文句なし。武田翔太投手の(ソフトバンク)のカーブ、大野雄大投手(中日)のうなる剛速球、そして真似をせずにはいられない“ライアン投法”の小川泰弘投手(ヤクルト)。ハマったときの爆発力はサウスポーとして球界ナンバーワンの菊池雄星投手(西武)も外せないだろう(できればもう少し高確率でハマってほしいが……)。

 サプライズ選出は、今季9月20日現在で2試合しか登板していない千賀滉大投手(ソフトバンク)。ただ、この投手の底知れぬ潜在能力は、球界トップクラスであることは間違いない。お化けレベルの変化量を誇るフォークとスライダー、そして徐々に切れ味が戻りつつある150キロ超のストレート。「太郎ジャパン」では、ぜひリリーフで爆発力を発揮してほしいと考えている。

 中継ぎ陣では、又吉克樹投手(中日)に高橋朋己投手(西武)。ともに今季は精彩を欠いた時期もあった2人だが、オリジナリティーあふれる投球フォームと凄まじいボールのキレは、日本を代表するにふさわしいと考えている。

 そしてクローザーは、ツーシームの山?康晃投手(DeNA)と、縦スライダーの松井裕樹投手(楽天)と、魔球を操る若き守護神二本立て。

 最後にもう一人。アマチュアから唯一、田中正義投手(創価大3年)を選出。最速156キロをマークする2016年ドラフトの目玉中の目玉で、彼も「大谷・藤浪世代」の一員だ。ぜひ、同世代や最上級のレベルを知った上で、残る大学生活を過ごしてほしい……。そんな願いを込めた「育成枠」での選出となった。


【捕手編】

 はっきり言って、日本の捕手陣は危機的な状況だ。ここまで「日本の顔」になるような、押しも押されもせぬ捕手が不在という時代は、なかったのではないか。

 太郎ジャパンでは、25歳とは思えない「味」が染み付きつつある中村悠平捕手(ヤクルト)を正捕手格と考え、21歳ながらディフェンス面で成長著しい田村龍弘捕手(ロッテ)を、次世代を見据えて選出。

 森友哉捕手(西武)は、DHや代打、そして故障者が出た場合などやむを得ない事態に備えての捕手……という起用イメージ。彼が打席に入るだけで高揚感を覚える野球ファンも多いことだろう。


【内野手編】

 「トリプルスリー」達成濃厚の山田哲人選手(ヤクルト)は、守備も格段に向上中。それでもやはり、日本のセカンドを守ってほしいのは、菊池涼介選手(広島)。今宮健太選手(ソフトバンク)との二遊間は「ニンジャ・キーストーン」として、世界を騒がせるに違いない。ただ、もう一人のショート候補・坂本勇人選手(巨人)には一刻も早く「巨人の顔」だけでなく、テレビCMを何本も抱えるような国民的なスターになってほしい……という願いもある。

 主砲はやはり、中村剛也選手(西武)と中田翔選手(日本ハム)の大阪桐蔭コンビ。試合前のフリーバッティング、隣り合うケージでサク越えを競い合う2人。そして、その光景を羨望の眼差しでみつめる、全国各地の少年野球チームから集められた有望なスラッガーの卵たち……。そんな「和製大砲育成プロジェクト」を立ち上げたくなってくる。

 野球ファンの間での評価が低すぎるように感じるのが、畠山和洋選手(ヤクルト)。存在感は球界屈指であり、世界のひのき舞台で、初めて球場に訪れた人が試合後にポツリと、「あの熊のようなファーストが忘れられない……」と漏らすような、圧倒的なインパクトを残してもらいたい。

 最後に、小笠原道大選手(中日)。“侍”の花道は侍ジャパンで……。「代打・小笠原」がコールされた瞬間、中日ファンも、巨人ファンも、日本ハムファンも、いや、球場を埋め尽くす大観衆のすべてが、球界の功労者に盛大な拍手を贈るはずだ。


【外野手編】

 レフト・筒香嘉智選手(DeNA)、センター・秋山翔吾選手(西武)、ライト・柳田悠岐選手(ソフトバンク)。はっきり言って、球史に残る最強外野陣だろう。今夏オールスター戦で繰り広げられた筒香選手と柳田選手のホームランダービー。あれが「今シーズンのハイライト」と言ってしまいたくなるほど、伝説的なシーンだった。無条件で彼らが全試合スタメン出場。万が一、この3人の誰かがケガをしたら、大谷選手に穴を埋めてもらいたい。

 そして代走のスペシャリストとして、鈴木尚広選手(巨人)。彼の仙人級の盗塁技術は、一発勝負の世界大会でこそ生きてくるはず。また、筒香選手のレフトの守備固めとして、本職のセンターではなく恐縮ですが、打球清掃人・岡田幸文選手(ロッテ)に入っていただきたい。

 正直に言って、世界の舞台で勝てるかどうかは二の次である。しかし、「これが日本球界の誇るエンターテイナーたちだ!」と胸を張って言えるメンバーであることは間違いない。こんなことを書いていたら、むずむずと野球場に行きたくなってきたので、このあたりで失礼します。


文=野球太郎編集部

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