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大谷翔平(日本ハム)が年俸2億7000万円で契約更改! メジャーで同クラスの選手は誰だ!?


 12月5日に大谷翔平(日本ハム)が年俸2億7000万円(推定)で契約を更改した。ネットを始め様々なところから「少ない」「安い」「チーム内のバランスか?」などの声が聞こえてきている。

 前人未到の二刀流との比較対象がないため一概に成績で比べるのは難しいが、MLBだと2億7000万円と同等の年俸はどのクラスの選手が手にしているのだろうか。先発投手、野手に分けて探ってみた。

※1ドル=110円で換算(250万ドル=約2億7000万円)

先発投手で250万ドルは誰だ!?


 先発投手で来シーズンの年俸が250万ドル(約2億7000万円)となっているのはインディアンズのジョシュ・トムリンだ。

 トムリンはメジャー7シーズン目の今季、30試合に登板して13勝9敗、防御率4.40。先発ローテーションを担い、アメリカン・リーグ制覇に貢献した。

 2011年にも12勝を挙げているが、それ以降はトミー・ジョン手術を受けたこともあって成績が下降していた。今シーズンは見事に復活を遂げた。

 ちなみに、トムリンは2017年、2018年の2年総額550万ドルの複数年契約。来シーズンは先発4番手となりそうだ。

【2016年シーズン成績】
ジョシュ・トムリン(インディアンズ・31歳)
30試合/13勝9敗/投球回174/奪三振118/与四死球23/防御率4.40

大谷翔平(日本ハム・22歳)
21試合/10勝4敗1ホールド/投球回140/奪三振174/与四死球53/防御率1.86

野手で250万ドルは誰だ!?


 メジャーリーグでは、指名打者専任で250万ドル前後の年俸をもらっている選手は皆無だ。皆、1000万ドルはくだらないようなスラッガーたちばかり。そこで、野手まで範囲を広げてみるとカージナルスの若手、コルテン・ウォンとアレドミス・ディアスがともに年俸250万ドルだった。

 ウォンといえば2013年のワールドシリーズで上原浩治(レッドソックス)に牽制で刺されたシーンを覚えているファンも多いだろう。カージナルスの二塁手としてプレーするウォンは、今シーズンから2020年まで5年2550万ドルの契約を締結。来シーズンは250万ドルとなっている。

 ディアスはキューバから亡命し、昨シーズンはマイナーで116試合に出場。今シーズン、メジャー昇格を果たした。メジャーでのルーキーイヤーからオールスターゲームに出場するなどブレイクし、111試合で打率3割、17本塁打をマークしている。

 ディアスは2015年、2016年の2年で500万ドルという複数年契約を結んでいる。

 現時点では、来シーズンのカージナルスはウォンとディアスが二遊間そして1、2番コンビを組むことが濃厚だ。

【2016年シーズン成績】
コルテン・ウォン(カージナルス・25歳)
121試合/打率.240/5本塁打/23点/7盗塁/OPS.682

アレドミス・ディアス(カージナルス・25歳)
111試合/打率.300/17本塁打/65打点4盗塁/OPS.879

大谷翔平(日本ハム・22歳)
104試合/打率.322/22本塁打/67打点/7盗塁/OPS1.004

 メジャーリーグで250万ドルという年俸は、現在のところ未更改が多く、来シーズンの正確な順位は算出できないが257人中225位となっている。また、今シーズンで見ると1665人中379位。決して高額の部類には入らない年俸なのは確かだろう。

 これらは日本とメジャーリーグの市場規模、FA権を取得するまでの過程が違うことは承知の上での算出だ。大谷が今回紹介した3名のメジャーリーガーと同等の評価だとは思わない。あくまで一つの参考材料として大谷の年俸を「高い?」「安い?」と議論をする際のネタにしてほしい。


文=勝田 聡(かつた さとし)

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