涼しい夜風の吹く盆明けにも、怪談話がうってつけ。プロ野球界で本当にあった怖〜い話を紹介したい…。
人が突如として、姿を消す“神隠し”。グラウンド上でもその怪奇現象は起こる。
2015年8月18日、DeNA対ヤクルトの試合で怪奇現象は起きた…。5回表、ヤクルトの先頭打者・雄平が放った打球はライトフェンス直撃か? という大飛球。しかし、DeNAの右翼手・梶谷隆幸がジャンプ一番、打球をキャッチした。
その瞬間、梶谷がグラウンドから消えた…!
なんとフェンスの扉部分が施錠されておらず、バックヤードにそのまま転がり込んだのだった…!
実は梶谷、これ以外にも奇怪なプレーを数多く起こしており、「消えたセカンド」と呼ばれる事件も…。不思議な事件を呼び寄せる体質のようだ。
プロ野球界で最も有名な霊感の持ち主といえば、昨年までロッテの投手コーチを務めた落合英二(現韓国・サムスン投手コーチ)。
中日で同僚だった山崎武司はその恩恵に預かった一人。4〜5本のバットを並べ、どのバットを使えば打てるのか聞いていたという。ときには別の選手のバットを使うように“予言”されることもあったそうだが、そんなときは決まって本塁打…。すさまじい霊感だったようだ。
真偽はわからないが、同僚の成績やケガを言い当てることもしばしばあったという…。
1992年、バルセロナ五輪で台湾代表のエースとして銀メダルを獲得し、鳴り物入りで阪神に入団した郭李建夫。ある日、郭李に悲劇が襲い掛かった…。
7月26日のヤクルト戦、飯田哲也の放ったピッチャーライナーが郭李の股間を直撃。郭李は声にならない声を上げながら悶絶し、そのまま救急搬送。左睾丸がソフトボール大に腫れ上がり、登録抹消になった…。
近年、危機一髪だったのは、楽天の美馬学。2014年4月29日のロッテ戦、1回表にピッチャーライナーが股間を直撃。真っ青な顔で倒れこみ、緊急降板となった。
そのときのコメントは「駄目です。やばいっス。死にそう。今日は勘弁してください」。
男性にとってはある意味、幽霊よりも背筋が凍る。
文=落合初春(おちあい・もとはる)