7月10日〜26日(HARD OFF ECOスタジアム新潟ほか)
新潟高校球界賑わす140キロ台トリオ
中越が本命ながら大混戦の予感漂う今夏
●“文明”以外に注目好投手揃う
近年、新潟県の高校野球界を牽引してきた日本文理と新潟明訓の私立2強以外の高校に好投手が揃っているのが今夏の特徴。注目右腕は、飯塚亜希彦(上越)、森山涼(加茂暁星)、石橋健哉(新潟県央工)の140キロ台トリオ。
飯塚は今春県4回戦で日本文理に9回自責点1で完勝。179センチ80キロの体格から最速142キロのストレートとスライダーを低めに集めるほか、冬の間に習得したチェンジアップも光る。
森山は175センチで細身だが、打者からボールの位置が見えにくい動作でキレのあるストレートを投げ込む。変化球もスライダー、カーブ、チェンジアップと多彩。
石橋は140キロ台の重いストレートが武器。昨秋から10キロも体重を絞った影響で今春はややストレートに迫力を欠いたが、夏へ向けさらにパワーアップを図る。チームメートの右腕・堀俊介の成長でチーム内の競争が激化、エースの自覚が芽生えたのも大きい。
左腕の注目は上村将太(中越)、庭山希(小出)、小林稜(村松)。昨秋、日本文理の県内連勝を止めた上村は、小柄ながら打者の手元で伸びてくる130キロ台中盤のストレートが特徴。庭山は今春4強の十日町に初戦で当たり延長戦の末敗れたが、130キロ台中盤のストレートと変化球の制球がよく総合力が高い。小林は182センチの長身で、ストレートとカーブのコンビネーションが特徴の大型左腕だ。
他にも気になる投手は多い。高橋克幸(十日町)は、181センチから低めを突く右腕で、ストレートに伸びがある。佐藤睦(新潟商)は184センチの長身右腕で、冬の走り込みで球威・制球力ともに増した。昨夏準V右腕の中村光希(関根学園)は、春初戦敗退も130キロ台後半のストレートとタテの変化球に力がある。