開幕直前!読売ジャイアンツ戦力分析〜今季の行方や推奨打線はこれだ!
意義ある補強に動きリーグ4連覇と日本一奪還を目指す
チームバランス
リーグ3連覇を達成しながら、CSで阪神に敗れた昨季。長丁場のペナントレースでは、たとえチームにマイナス要素があっても、12球団随一の層の厚みでカバーして勝てた。それが短期決戦では、マイナス要素が試合に直に響いて4連敗につながった形だ。
マイナス要素のひとつが、CSを前に菅野智之と大竹寛を故障で欠いて、その穴を現有戦力で埋められなかった先発陣。そこでオフには外国人補強に動き、いずれもメジャー経験のある右腕のマイコラス、左腕のポレダを獲得した。
もうひとつの要素は、3割打者が一人もいなかった“貧打線”。なにしろ、優勝を決めた時のチーム打率.256はリーグワーストだったのだ。ただ、こちらは大型補強に動かず、打撃不振に陥った正捕手の阿部慎之助を一塁にコンバート。守備の負担を減らして打撃に専念させ、打線の軸の再生を図った。その一方、守備面に生じたマイナス要素は、FAの相川亮二を獲ることでカバー。2年目を迎える小林誠司の成長をうながす意味でも、意義ある補強と言える。
投手力と守備力
昨季2年目で防御率のタイトルを獲り、MVPに輝いた菅野が軸となる先発陣。杉内俊哉、内海哲也、大竹寛と4人までは計算ができて(現在、内海が左前腕部の炎症のため離脱中)、五番手以降では小山雄輝、新加入のマイコラスが有力候補。
救援陣は、順当ならマシソンが抑え。先発から救援に転向する澤村拓一は、山口鉄也とともにセットアッパーを担えるといい。
捕手は小林と相川の併用として、使い分けの基準に注目。たとえば、小林は昨季の盗塁阻止率.417だが、相川は1割台。リード面は経験豊富な相川が優る。
内野の要の二遊間は片岡治大、坂本勇人で安定。外野は左翼にセペダ、アンダーソンが入ると不安だが、守備要員は豊富にいる。
攻撃力
昨季はチーム本塁打がリーグ2位も、得点は4位で打率は5位。一方で盗塁は1位と、従来の打線のイメージとは異なっていた。
選手個々の数字を見ても、3割打者がいないのみならず、20本塁打超えは村田修一とロペス(現DeNA)だけ。これで特別な補強はなしだから、一塁手・阿部の打棒復活に大きな期待がかかる。
理想のオーダーを考えると、中軸は3番・坂本、4番・阿部、5番・村田となる。1、2番は長野久義、橋本到のコンビがベストで、下位の6番にはセペダもしくはアンダーソン、7番に片岡、8番に小林か相川。実力者が多いなか、若い橋本が上位で機能すると勢いがつき、一気の好転もありそうだ。
◎野球太郎推奨打線はこれだ!
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