【茨城・投手編】ドラフト関連度 C
主戦争いが激しい霞ヶ浦
甲子園のマウンドを経験したエースの飯田晴海(常総学院)はキレのあるストレートを武器にカーブ、スライダー、カットボールなどの多彩な球種を操り、強気の投球で勝負する投手の柱。
同じく右腕で一、二を争うのが金谷太輔(太田一)だ。140キロを超えるストレートと得意のチェンジアップで緩急をつけた投球を武器とし、凡打の山を築く。
最速139キロの球持ちのよいストレートを制球よくコーナーに決める技術に優れる高崎雄太(鉾田一)にも注目したい。春季大会はケガで出場しなかったが、昨秋の県ベスト4の立役者だ。
霞ヶ浦の守護神・片野凌斗は伸びのあるストレートを中心に、多彩な変化球を混ぜながら、テンポのよい投球で勝負する。特に決め球の落差のあるカーブとタテのスライダーは絶品で、打者を翻弄する。片野とのエース争いで急成長し、春の大会で活躍した市毛孝宗。抜群の威力を誇るストレートとスライダーを武器に三振を奪う。来季のエース候補・左腕の上野拓真はスリークオーター気味に変化球を低めに散らばせて打ち取るタイプ。特に右打者の外へ逃げながら沈むスクリューは打者をもうならせる。牽制やフィールディングもうまく、好投手に必要な要素は全部持っている。まだ2年生だが、現在の茨城ナンバーワン左腕と言ってもいいだろう。
球速と威圧感はなくとも、膝元から落ちるタテのスライダーで三振を量産する左腕の中島唯人(石岡一)。春季大会で鹿島から18奪三振を奪う投球を見せた。
他には水戸地区の好左腕の細谷亮太(玉造工)、山野辺洸太(磯原郷英)の両左腕の存在も面白い。
【注目選手】上野拓真(霞ヶ浦)