故意じゃない!!バッセン怒っちゃや〜よの巻/第39打席
今回で第39弾!
漫画家・平沢健司さんは、現在『月刊チャンピオン』で連載中。野球部出身で、今でもバッティングセンター(通称“バッセン”)に通っている実践派。平沢さんの観察眼が光る奇妙なバッセンの世界をどうぞ!
場内にけたたましく響き渡る無機質な金属音。
――なかなか球をミートできない私がキレて、バットを地面に叩きつけた。
一部始終を見ていない人にとっては、そんな印象を周囲に与えかねないほどだ。
私に向かって、市川家顔負けのにらみをきかせるヤンキーに、わざとやったわけではないとわかってもらうには、一体どうするべきなのか? まぁ別にいいか。相手は年下だし。
そう吹っ切って、前方に転がるバットを取りに走ると、私の右の頬を軟球が勢いよくかすめた。ヤンキーはバッティングを中断してくれないばかりか、私の顔面を、ホームランボードとしてロックオンしたようだ……。
画・文=(ひらさわ・けんじ)/ギャグ漫画家。「バッティングが好き」という理由だけで、小・中・高と野球を続けてきた。バッセンのお世話になった回数は数知れず。好きな打法は、天秤打法。好きな返しは、センター返し。『月刊チャンピオン』にて
「アンダーライフ」連載中!
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