ペナントレースもいよいよ本当の大詰め。上位確定チームはクライマックス・シリーズ→日本シリーズへ向けて諸準備に余念がないところだが、残念ながらBクラスとなってしまった中日、DeNA、オリックス、楽天は、残り試合を戦いながらも、来季に少しずつ目を向け始めていることだろう。
そして、それはファンも同じかもしれない。上記4チームのファンは、早くもオフの補強への期待を高ぶらせているのではないだろうか。
補強と言えば、国内でのトレードや外国人選手の獲得などもあるが、もっともわかりやすいのがドラフトだ。今年は10月22日(木)の17時から、東京都港区にある「グランドプリンスホテル新高輪・国際館パミール」で行われることが発表されている。
ドラフト会議は、今年も抽選により一般ファンの観覧も可能。NPBの公式サイトのトップページにある「NPBニュース」のところに項目が出ているので、詳細はそちらでチェックすべし。申し込み期限は9月30日(水)24時となっているので、希望者はお早めに。
またテレビやラジオでの中継も予定されているので、惜しくも観覧に落選した人も、リアルタイムでチェックすることもできる。
そんな「ドラフト会議観戦」にあたって、ぜひ手元に置いておきたいのが、現在発売中の『野球太郎 2015ドラフト直前大特集号』だ。
夏の甲子園で活躍した小笠原慎之介(東海大相模)やオコエ瑠偉(関東一)らアマ球界や独立リーグに所属する今回のドラフト候補選手をなんと500名も紹介! 綿密な能力分析を行っている。それ以外にも、NPB各球団の今季の戦力チェック、過去5年のドラフト指名選手、それらを踏まえたうえでの補強すべきポイント等もじっくりページを割いて考察している。
他にも、来年以降のドラフトの目玉となることは間違いない田中正義(創価大)や清宮幸太郎(早稲田実)らの特集、ネットで活躍するドラフトマニアの座談会等、企画ページも充実。読み応えたっぷりの一冊となっている。
今年のドラフトは、プロ球団の現役スカウトの中にも愛読者が多数いるという『野球太郎ドラフト直前大特集号』を片手に、指名選手&球団の未来像に思いをめぐらせながら楽しんでいただきたい。
文=藤山剣(ふじやま・けん)