1位:阪神
41,673人(総動員数708,441人・17試合)
甲子園球場
収容人数:47,508人
2位:巨人
40,625人(総動員数690,631人・17試合)
東京ドーム
収容人数:46,000人
3位:広島
29,691人(総動員数534,431人・18試合)
Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
収容人数:33,000人
4位:DeNA
27,838人(総動員数528,924人・19試合)
横浜スタジアム
収容人数:30,000人
5位:中日
25,792人(総数541,642人・21試合)
ナゴヤドーム
収容人数:36,700人
6位:ヤクルト
25,312人(総動員数480,924人・19試合)
神宮球場
収容人数:31,828人
(※1試合あたりの平均観客動員数、小数点以下は四捨五入)
阪神は甲子園球場、巨人は東京ドームと、いずれもホーム球場のキャパシティが大きいというアドバンテージはあるが、やはりこの対戦が「伝統の一戦」とも称されるようにこの2球団が12球団のなかでワンツー。
とくに阪神は、目下首位を快走中ということもあって、虎党のボルテージも上がってきているに違いない。
広島とDeNAは、近年、ググッと動員を伸ばしている。「カープ女子」がブームから定番になるなど、いまやMazda Zoom-Zoom スタジアム広島のチケットが取りづらい状況となっている。
DeNAは、持ち前の明るさで横浜を盛り上げた中畑清監督からラミレス監督への継投が上手くいき、ファンも定着した感がある。
甲子園や東京ドームに比べてMazda Zoom-Zoom スタジアム広島と横浜スタジアムは収容人数が少ないだけに、もう伸びシロがそれほどない状況まできているともいえる。
チームが下位に低迷する中日、ヤクルトは、選手の奮起で観客動員につなげていきたい。
1位:ソフトバンク
32,404人(総動員数615,670人・19試合)
ヤフオク!ドーム
収容人数:38,500人
2位:日本ハム
31,472人(総動員数566,498人・18試合)
札幌ドーム
収容人数:42,270人
3位:楽天
25,917人(総動員数414,676人・16試合)
Koboパーク宮城:収容人数:30,508人
4位:西武
23,311人(総動員数372,974人・16試合)
メットライフドーム
収容人数:33,556人
5位:オリックス
22,491人(総動員数494,812人・22試合)
京セラドーム大阪
収容人数:36,154人
6位:ロッテ
20,030人(総動員数340,511人・17試合)
ZOZOマリンスタジアム
収容人数:30,119人
(※1試合あたりの平均観客動員数、小数点以下は四捨五入)
日本列島の最西と最北にあるソフトバンクと日本ハムが平均3万人超で1、2位。北海道と福岡に完全に溶け込み、チーム成績も毎年のように上位をキープ。好調な観客動員もうなずけるところだ。
ソフバンクは、川崎宗則が途中加入し、松田宣浩も4月のスランプから脱した。元気なふたりがチームの成績だけでなく、観客動員にも貢献しているのは大きい。
日本ハムは、シーズン序盤に大連敗を喫したが、5月に入ってチーム状態も上向きつつある。地元ファンもさらに盛り上がっていきそうだ。
3位の楽天は、4月はまだ寒さが残る東北地方の屋外球場ということを考慮すれば、観客動員は健闘している。開幕から首位を突っ走る好調さに加えて、レフトスタンド後方に観覧車を設置するなど、ボールパーク化を推し進めていることもファンの観戦意欲を高めている。
4月はチームが好調だった西武とオリックス。月が変わってその勢いにかげりが見られる。ここが踏ん張りどころか。昨年のBクラスから脱却できれば、球場に足を運ぶファンはさらに増えることだろう。
ロッテは、コアなファンの熱さには定評があるだけに、打線の冷え込みを何とかして、チームを押し上げたい。ファンも伊東勤監督の厳しい表情ではなく、笑顔が見たいはずだ。
「プロ野球人気が低下…」と言われることもあるが、それは、テレビの地上派での中継が減っていて、たまに放送しても視聴率は上がらないことが背景にあるだろう。しかし、CS放送やインターネット上での中継はかつてないほど充実している。
そして、なにより観客動員総数は近4年連続で増加し、2016年はセ・パともに過去最多を記録。今季もその勢いは続いている。少なくとも、プロ野球人気が下がっているという意見は、芯を食っていないことは付記しておきたい。
(データは5月16日現在)
文=藤山剣(ふじやま・けん)