今江敏晃、クルーズというレギュラークラスの選手が退団し、ポッカリと穴が空いてしまったロッテの内野陣。この穴を埋めるのは、決して容易なことではない。
しかし、その期待をかけたいのが、今年と昨年のドラフト1位選手だ。
今季、主にセカンドとサードで111試合に出場した中村奨吾。そしてU-18でも主力を張った超高校級遊撃手・平沢大河。
まだまだ未知数な部分が多いが、将来性に賭けてみたくなる2人の若武者。ぜひ開幕戦からその姿を見てみたいと思い、オーダーを妄想してみた。
1番 中 荻野貴司
2番 左 角中勝也
3番 右 清田育宏
4番 指 デスパイネ
5番 一 井口資仁(福浦和也)
6番 三 鈴木大地
7番 二 中村奨吾
8番 捕 田村龍弘
9番 遊 平沢大河
1番荻野、2番角中、3番清田。
打撃力、走力を踏まえて上位打線に置きたいのが、この外野手トリオ。昨季も同時出場はあったが、角中の故障により6試合にとどまった。
荻野も故障がちだが、開幕から揃い踏みとなれば他球団の脅威になるだろう。
4番は引き続きデスパイネ、5番は相手投手次第で井口と福浦を併用したい。
6番には、キャプテンを務める鈴木を置きたい。今江退団で空いたサードにコンバートさせた上で、プロ入り前から定評のあるバッティングにより集中させたい。
今江も実力は折り紙つきだったが、いかんせん故障がちで計算しにくい部分があった。鈴木はルーキーイヤー以外ほぼフル出場を果たしているので、ハマればしばらくロッテのサードは安泰となる。
7番は中村。昨季一番多かったのはサードとしての出場だが、チーム事情も踏まえて、その次に多かったセカンドとして花開くことを期待。ルーキーながら100試合以上出場したことが、糧になっていることを願う。
上位と下位打線を平均年齢で見ると…
1〜5番:32.4歳
6〜9番:22.75歳
実に10歳も差がついているが、計算できるベテラン・中堅に生きのいい若手が組み合わされる打線は、「勝利」と「育成」を兼ねたワクワクするものになるだろう。
上位打者の姿を見て経験を積んだ若手が、次世代のロッテ打線へつなげる。
これが2016年式・マリンガン打線だ!
文=森田真悟(もりた・しんご)