梅雨入りのニュースが流れる日本列島。この梅雨が明ければ、猛暑でも野球は続くとばかりに“野球の夏”がやってくる。
とはいえ、熱中症対策は重要だ。夏の選手権・地方大会を迎える高校野球では、1会場での1日あたりの試合数を減らしたり、試合時間を暑さのピーク時からずらしたり、水まきの回数を増やしたり、審判も含めた給水タイムを義務づけるなど対策を徹底。甲子園球場でも、アルプス席と外野席の通路にエアコン、入場門に扇風機を増設するなど対策が進んでいる。
この熱中症対策は日中、スタンドで観戦するファンにとっても重要だ。頭から猛烈な日差しを浴び、足元からは照り返しが……。体感温度は実際の温度を超えているだろう。
そこで今回は少しでも涼を得て、猛暑から体を守るためのおすすめ観戦グッズを紹介したい。
■携帯扇風機
まずは日本の夏とは切っても切れない定番アイテム・扇風機。スタンドでは携帯扇風機が役に立つのだ。
スリムなハンディタイプの携帯用扇風機はうちわのように風を当てたい部分に当てられるのが嬉しいポイント。携帯扇風機はほかにも、首にかけるハンズフリータイプ、羽なしタイプとバリエーションも豊富。スコアをつけながら観戦したい方にはバンズフリータイプはうってつけ。お好みと用途にあわせて携帯扇風機を選んでみよう。
また、連続して使用できる時間は機種によってまちまちなので、しっかりとチェック。高校野球を1日、数試合観戦する場合は滞在時間にあわせて2、3個持ち込むのもアリだ。
なお、携帯扇風機ではないが同じような効力を発揮しそうなのが、建設作業現場で役に経っているファンつきのベスト。こちらもぜひお試しを。
■水筒
続いてのおすすめグッズは、これまた定番の水筒! 夏と水筒と野球といえば、凍らせたスポーツドリンクや麦茶を水筒に入れて、少年野球の練習にかけつけた方も多いだろう。
現在は水筒も進化。真空断熱式の魔法瓶構造の水筒は保冷効果バツグン。結露もなく漏れもないので、カバンに忍ばせておきたい。真夏の観戦には大容量の水筒でこまめな水分補給を心がけたい。
■冷却タオル
次のおすすめグッズは冷却タオル(冷感タオル)。水で濡らして、絞って、数回振るとすぐにひんやり。通気性がいいので収納も便利。また濡らせば繰り返し利用できるのも高ポイントだ。
また、UVカット機能つきのタイプは、紫外線から肌を守ってくれるので女性には嬉しいポイント。野球観戦だけでなくアウトドア全般に活躍するので、数枚は揃えておきたい。
ここで紹介した携帯扇風機、水筒、冷却タオルは、夏の野球観戦の“三種の神器”。3つ揃えて暑さから体を守ろう。
さらにおすすめしたいお手軽グッズは、衣類をひんやりとコートする衣類用冷感スプレー。近年、冷感シャツスプレー市場は大きな伸びを見せているので、ドラッグストアなどの店頭で目にした方も多いだろう。
ワキや背中、首元など汗をかきやすい部分にスプレーすると、より効果的。また、衣類についた汗の臭いを消臭し、除菌もしてくれるので、冷涼感を得られるだけでなく、周囲へのエチケット対策としても万全だ。
ほかに身の回りのものをつかっての簡単な熱中症対策としては、要冷凍のお土産などを購入した際についてくる、保冷剤を冷凍庫に保管しておくと便利。スタンドで手ぬぐいに包んだ保冷剤を持参し、首や手、太ももに当てるだけで、ずいぶんと楽になる。
この手ぬぐい+保冷剤は寝つきの悪い熱帯夜にも役に立つ。保冷剤は捨てずに冷凍庫で保管することをおすすめしたい。
ここで紹介したおすすめ観戦グッズを用意して、暑さに注意しながら野球を楽しもう!
文=山本貴政(やまもと・たかまさ)