1974(昭和49)年末の監督就任以来、6シーズンの間、巨人を率いてきた長嶋茂雄監督が辞任を表明した。大きな原因となったのは、川上哲治前監督が率いる一派の不穏な動き。長嶋監督就任から巨人の野球は堅実から一転して大味な野球となり、成績も安定しなかった。そのために川上派は圧力を強め、コーチを次々と解任に追い込むなど長嶋包囲網を拡大し、ついに辞任に至った。後任は川上派の藤田元司。