7月10日〜25日(QVCマリンフィールドほか)
原嵩ら実力者揃う専大松戸が初聖地狙う
春夏連続目指す木更津総合の成長株とは
●大型投手の復調はあるか
一番の注目は原嵩(専大松戸)だ。昨年からフォームを崩していたが、プロ注目の柘植世那(健大高崎)との対戦となった春の関東大会では大ピンチに登板し144キロを連発、復活の兆しを見せた。このとき背番号1をつけた左腕エース・角谷幸輝は経験豊富で、試合を作る能力は県ナンバーワン。
センバツ出場校の木更津総合は二枚看板が強力だ。U18候補の2年生左腕・早川隆久は冬場の故障を乗り越え、出どころの見づらいフォームから球速が140キロまでアップした。変化球の精度が上がれば、来年のドラフト候補に名乗りを挙げるだろう。センバツではリリーフで好投し、右サイドから130キロ台後半のストレートを投げる鈴木健矢も健在だ。
東海大望洋の原田泰成は昨夏、甲子園を経験。ストレートは最速143キロを記録するが、春は鳴りを潜めた。一方、2年生右腕の島孝明は伸び盛りで、最速142キロのストレートとスライダーを武器に小気味いい投球を見せる。
昨秋の準優勝校・松戸国際の植谷翔磨は甲子園で見てみたい投手の1人。タテのスライダー、外角の制球力、140キロ近いストレート、いずれも全国レベルだ。
拓大紅陵は、投打にスケールの大きい鈴木寿希也、球にキレがあり専大松戸戦で好投した小笠原健介、右サイドの境優多、ストレートに将来性を感じる2年生左腕の小林李空と、多彩な投手陣を揃え、平成4年の4本柱を思い出させる。
180センチ100キロの巨漢右腕・宮城正規からエースナンバーを奪った岩田裕生(我孫子東)は、最速132キロながら筋のいい投球を見せる将来が楽しみな右腕だ。市船橋の大型右腕・望月大希は角度のついたボールで打者を打ち取る。2年生ながら昨秋の関東大会を経験した川口廉(千葉黎明)も大型右腕。順調に成長すれば、来年のドラフト候補になるだろう。春ベスト4左腕・吉野涼(千葉敬愛)は、最速こそ132キロだが制球力に優れ安定感がある。春はベンチ外だったが復帰すれば楽しみな尾形康平(習志野)は、140キロ近いストレートを投げる本格派右腕だ。