全国各地の「球場」の歴史、秘密を紐解く連載「球場の数だけドラマがある〜知っておきたい球場の話」。第1回はプロ野球の本拠地、地方球場のサイズを紹介したい。
球場の歴史を紹介していくにあたって、まず思いついたのは「地方球場」。日本国内には全国津々浦々、都市部から山間部にも多くの球場が存在し、野球人、ファンから愛されている。
今回、紹介したいのは大球場の収容人数。まずはプロ野球の本拠地&準本拠地を見ていこう。
甲子園球場:4万7508人
東京ドーム:4万6000人
札幌ドーム:4万2270人
ヤフオクドーム:3万8530人
ナゴヤドーム:3万6650人
京セラドーム大阪:3万6154人
ほっともっとフィールド神戸:3万5000人
メットライフドーム:3万3556人
マツダスタジアム:3万3000人
神宮球場:3万0805人
楽天生命パーク宮城:3万0508人
ZOZOマリンスタジアム:3万0060人
横浜スタジアム:3万0000人
さすがの貫禄を見せるのは甲子園。日本一の大球場である。逆に本拠地で最も収容人数が少ないのは横浜スタジアムだ。2020年の東京五輪までに6000席の増席を目指している。DeNAの観客動員数好調も大きな後押しだ。
続いて地方球場。大きい球場になると毎年プロ野球の地方巡業が開催され、盛り上がりを見せる。さて、一番大きい地方球場はどこだろうか。
収容人数最大は倉敷マスカットスタジアムの3万494人。阪神、広島、楽天などが公式戦やオープン戦を開催している。内野2階席に外野スタンドを備え、そのサイズ感はプロ本拠地並み。横浜スタジアムの収容人数をわずかながら上回っている。ちなみにスピードガンが甘めということでも有名だ。
2位は富山市民球場アルペンスタジアムで3万3人。1992年に日本海側初の3万人収容球場として誕生し、各球団の北陸シリーズでは定番の地方球場である。ただし、外野は芝生席。実績的な収容人数は2万2000〜3000人といったところだ。1995年にデストラーデ(当時西武)が投手として登板したのは、実はこの球場だ。
ほかにも3万人収容の球場は意外と多い。坊っちゃんスタジアムは内野2階、外野スタンドに立ち見を含め、収容人数3万人。2005年にはヤクルトの四国巡業で古田敦也(当時ヤクルト)が2000安打を達成している。
KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎も3万人。内野1万8000席に外野1万2000席を備え、2001年以降、巨人のメインキャンプ地として使用されている。HARD OFF ECOスタジアム新潟も内野席2万人+外野席1万人で収容人数3万人の大球場だ。
また、長野オリンピックスタジアムは3万5000人、いわきグリーンスタジアム、沖縄セルラースタジアム那覇も外野席が芝生ながら収容人数は3万人。全国にはプロ球団のホームに匹敵する大球場がたくさんあるものだ。
文=落合初春(おちあい・もとはる)