本誌『別冊野球太郎 2019春 ドラフト候補最新ランキング』が今年も発売。2年目となる好評企画「野球太郎的ドラフト候補ランキング」、北から南まで各地区の注目選手を主要大会スケジュールとともに紹介する「アマチュア野球の歩き方2019」、『野球太郎』ライター陣がピックアップする「私が気になるドラフト候補」、期待の選手たちへのインタビューなどを盛りだくさんに掲載。
秋までドラフト候補を追いかけるのにうってつけの1冊だ。その読みどころを紹介しよう。
「2019春 野球太郎的ドラフト候補ランキング」は『野球太郎』ライター陣、関係者25人への40問の質問をもとに得たポイントを集計したものだ(回答期間は2019年1月下旬から2月上旬)。
総合、ポジション別、カテゴリー別(高校、大学、社会人、独立リーグ)、部門別(三拍子、守備職人、長距離打者、即戦力・野手、強肩、スピードスター、バットコントロール、強いスイング、球威・パワー、ボールの伸び、コントロール、変化球、先発タイプ、リリーフタイプ、奪三振王、即戦力・投手)、地区別と、注目選手をバラエティー豊かにランキング化。ドラフト情報に強い『野球太郎』でしか読めない数値が弾き出されている。
気になる総合ランキングの上位10傑は以下の通りだ。
■2019春 野球太郎的ドラフト候補ランキング:総合部門
1位:佐々木朗希(大船渡高)/ 投手 / 122ポイント
2位:奥川恭伸(星稜高)/ 投手 / 104ポイント
3位:森下暢仁(明治大)/ 投手 / 47ポイント
4位:及川雅貴(横浜高)/ 投手 / 30ポイント
4位:勝俣翔貴(国際武道大)/ 三塁手 / 30ポイント
6位:西純矢(創志学園高)/ 投手 / 29ポイント
7位:太田龍(JR東日本)/ 投手 / 22ポイント
8位:海野隆司(東海大)/ 捕手 / 19ポイント
9位:佐藤都志也(東洋大)/ 捕手 / 18ポイント
9位:津森宥紀(東北福祉大)/ 投手 / 18ポイント
3位以下を大きく引き離してデッドヒートとなった1位争いは、先日行われたU18代表の研修合宿で高校生史上最速の163キロをマークした佐々木朗希(大船渡高)が、センバツで圧巻の投球を見せた奥川恭伸(星稜高)を制した。
なお、佐々木は総合、投手、高校生、球威・パワー、ボールの伸び、東北地区部門の6冠。一方の奥川もコントロール、変化球、先発タイプ、奪三振王、北信越地区部門の5冠とタイトルを分け合っている。今号には佐々木と奥川を徹底比較した特集ページもあるのでお見逃しなく。
また、今年のドラフトは捕手の当たり年と囁かれるだけあり、20傑まで広げると海野隆司(東海大、8位)、佐藤都志也(東洋大、9位)、有馬諒(近江高、14位)、郡司裕也(慶應義塾大、18位)と4人の捕手がランクイン。海野は守備職人部門と強肩部門、有馬は近畿地区部門を制している。
幕を開けたドラフト戦線を快走するのは誰か。楽しみに追っていきたい。
今号は注目ドラフト候補のインタビューも多数掲載。190センチの大型投手・太田龍(JR東日本)、ドラフト候補ランキングでは4部門で2位を獲得した佐藤都志也(東洋大)、津森宥紀(東北福祉大)、西純矢(創志学園高)ら10人以上が意気込みを語る。
また“ドラフト候補から社会人野球に愛される投手となった男”守安玲緒(三菱重工神戸・高砂)、変わりゆく高校野球を語る“やくざ監督”こと野々村直通氏(元開星高監督)にも直撃取材。インタビュー以外でも、荻野忠寛氏(元ロッテ)によるドラフト候補ランキング上位20名のチェック、“時代がきた”とも言われる「ぽっちゃり系スラッガー」の特集、プロ12球団のドラフト指名投手の活躍度の分析など、ここでしか読めない記事が山盛りとなっている。
「アマチュア野球の歩き方2019」では注目選手、チームの紹介の他、大会日程とともに寸評入りの詳細なドラフト候補リストを掲載。アマチュア野球観戦には欠かせない「ガイド本」としてもとても便利。この『別冊野球太郎 2019春』を片手に2019年のアマチュア野球とドラフトを存分に楽しもう。
文=山本貴政(やまもと・たかまさ)