昨年、5月31日から6月2日にかけて開催されたのが「スクールナイト(ファイターズ学園)」。スタジアム全体を学園に模して盛り上げた。BGMはすべて学園系ソングに統一。選手紹介時の写真は選手たちの卒業アルバムを使用して、選手の学生時代のあどけない素顔を公開した。
さらに自軍の攻撃時は学校のチャイムを鳴らし、チアやボールボーイは制服や体操着を着用。スタジアムDJやインタビュアー、リポーターも全員学生服という徹底ぶり。
イベントのメインビジュアルには、西川遥輝や中島卓也らチームの人気選手を学生に仕立てた等身大パネルやグッズを作成。女性ファンの注目を集めた。
6月8日から12日にかけては「彼氏にしたい選手No.1決定戦・リターンズ」を開催。リターンズの名の通り、好評につき再び企画されたイベントだ。
オフィシャルファンクラブであらかじめ選出されたトップ20の人気選手のなかから、「彼氏にするならこの人」という選手に一票を投じる。投票上位2選手が、次回以降の「プレイヤーズスペシャル」で取り上げられるというもの。
ちなみにこの時の1位は中島卓也、2位は大谷翔平、3位は西川遥輝だった。選手の平均年齢が若く、球界ナンバーワンの呼び声が高いイケメン集団の日本ハムならではの企画といえる。
7月23日には「札幌ドームでプロポーズ大作戦!」を開催。冠婚葬祭事業を展開する株式会社ベルコとのコラボ企画で、すでに過去7回も実施されている。同社は日本ハムのオフィシャルスポンサーで、ウエディングプラン「Fighters Wedding」を商品化し、ファイターズと一緒にウエディングの演出を手がけている。
このイベントでは事前に申し込みをして札幌ドームに来場したカップルが、感動的なサプライズでプロポーズを敢行。昨年は彼氏が投手となり、打者である谷口雄也からストライクを取ったら、彼女に「結婚して下さい」とプロポーズする流れが演出された。
余計なお世話だが、プロポーズに失敗した場合は相当のリスクを背負うことになる。告白する側は、試合の先発投手以上の周到な準備が必要だろう。
文=サトウタカシ (さとう・たかし)