2014年4月22日の中日戦。大阪桐蔭の先輩・平田良介の顔面付近に暴投。結果的に左手に当たったが、平田は立ち上がるや否や「オラッ」と藤浪を一喝。
2014年9月12日の広島戦。すっぽ抜けた球が菊池涼介の左胸を直撃。前の回に阪神はマートンが死球を受けていたこともあって、両軍首脳陣が睨み合い。警告試合が宣告された。
2015年4月25日の広島戦。2回裏、1死一塁でバッターは黒田博樹でバントの構え。1球目はヒザ元へのストレート、2球目は頭付近のボールで黒田をのけ反らせた。藤浪も帽子を取って謝ったが、なんと直後の3球目も黒田の腰めがけて一直線。これには黒田も激怒し、「なめとんのか!」とマウンド上の藤浪を一喝し、両軍がベンチから飛び出す事態に発展した。
黒田に対する投球に関しては、バントをさばこうとチャージする意識が強すぎたのではないかといわれている。
2016年4月19日のヤクルト戦。肩口へのボールを避けようとした谷内亮太だが、運悪く左手首に直撃。尺骨骨折で約4カ月の離脱を余儀なくされた。藤浪の謝罪を受けた谷内は「避けられなくてごめんな」と男前な対応を見せた。
2017年3月10日、WBCの中国戦。中国のレジェンド・王偉のあばらにデッドボール。王偉は悶絶したが、治療後に塁上へ戻った。
文=落合初春(おちあい・もとはる)