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蘇るかレジェンド・イチロー! 歴代・ご長寿レジェンドたちの「同い年(43〜44歳)」での成績は?

蘇るかレジェンド・イチロー! 歴代・ご長寿レジェンドたちの「同い年(43〜44歳)」での成績は?

 7月27日のマーリンズ対レンジャース、6番・右翼でスタメン出場したイチロー(マーリンズ)が5打席5出塁の活躍を見せた。

 今年の10月で44歳を迎えるレジェンドの久々の開眼に日米のファンも盛り上がっている。しかし、今シーズンを通して見ると打率は.234(124打数29安打)。これまでのイチローの実績を考えるとやはり衰えを感じてしまう。

 とはいえ、「43〜44歳の野手」がどれだけの成績を残せるものか、なかなか想像がつきづらい。そこで歴代のレジェンドたちの43〜44歳のシーズン成績をまとめてみた。

フリオ・フランコ(ブレーブス)


■2002年
125試合:打率.284(338打数96安打)/6本塁打/30打点/5盗塁

 息が長い選手としては、レジェンド中のレジェンドといえるのがフリオ・フランコ。2015年、56歳になるシーズンにはBCリーグ・石川ミリオンスターズで選手兼監督を務め、なんと打率.312(77打数24安打)を記録し、ファンを驚かせた。

 そんなフランコが44歳を迎えたのは2002年。準レギュラーとしてバリバリの活躍を見せていた。49歳になる年までメジャーでプレーを続け、48歳254日で本塁打を放ち、メジャー最年長記録を樹立した。

 陽気なフランコだが、そのコンディショニングには定評があり、イチローと同様に努力を怠らないタイプ。レジェンドにはレジェンドたる理由がある。

(カッコ内の球団名は当時の所属チーム、以下同)

ピート・ローズ(レッズ)


■1985年
119試合:打率.264(405打数107安打)/2本塁打/46打点/8盗塁

 メジャー最多安打記録を持つピート・ローズも長寿選手のひとり。当時はレッズで選手兼監督を務め、タイ・カッブ(元タイガースほか)の持つ最多安打記録を塗り替えたのもこの年だ。打率こそそこそこだが、出塁率.395は輝かしい成績。


門田博光(ダイエー)


■1992年
65試合:打率.258(155打数40安打)/7本塁打/23打点/0盗塁

 1988年に40歳にして本塁打王、打点王を獲得し、「不惑の大砲」と呼ばれた門田博光。2月に44歳になった1992年も持ち前の豪打を見せていたが、周囲には「俺は老衰」と漏らし、この年に引退した。前年は18本塁打を放ち、打数と年齢から見れば、7本塁打も上々に見える。しかし、そこはホームランにこだわり続けた男。確固たる衰えの基準がある。


張本勲


■1984年
引退済み(1981年引退、最終所属チームはロッテ)

 NPB記録である3085安打を放ち、イチローの安打記録とは何かと縁のある張本勲も取り上げたい。今年5月にはテレビ番組で「(イチローは)今年でやめると思いますよ」と発言し、恒例の波紋を呼んだが、44歳の年には自身はすでに引退済み。

 38歳になる1978年まで打率3割台の常連だったが、1979年には打率.263、1980年には打率.261になり、ついに1981年に打率が.219まで落ち込むと41歳で引退を決めている。同じヒットメッカーの声としてはリアルな一面があることを忘れてはならないだろう。

 イチローの衰えの基準はどこにあるのか、はたまた復活するのか。ここが岐路であることに違いはない。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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