「サンデー光成」の襲名も!? 西武投手陣の救世主・高橋光成に期待!
ソフトバンクが独走し、離されながらも日本ハムが余裕の2位をキープしているパ・リーグのペナントレース。オールスター前までは、これに西武を加えてAクラス3チームはほぼ決まりのような状況だったが、西武が7月に5勝15敗1分と大失速。ロッテの粘りもあって、3位争いが、にわかに緊迫している。
そんなバタついてる西武にあって、救世主とも言える若手投手が出現した。昨秋のドラ1ルーキーの高橋光成(こうな)だ。
群馬県の前橋育英高校時代は1年からベンチ入りし、2年時にはエースとして夏の甲子園で優勝した高橋。1回戦では9者連続奪三振(歴代2位)を記録するなど、一気にその名が知れ渡った。
プロ入り後は、ファームで13試合に投げ4勝4敗、防御率3.69。1軍初登板は8月2日で、このときはソフトバンク打線を相手に3回0/3で4失点。制球が定まらず、四死球がらみで得点を許すなど、自滅したような投球内容だった。
しかし、この失敗を踏まえ、心技ともに修正して臨んだ8月9日のオリックス戦は、5回1/3で無失点と好投、12球団の高卒ルーキーで白星1番乗りを果たす。
3戦目(8月16日)のソフトバンク戦は、4失点と打ち込まれるも、降板直後にチームが逆転。幸運にも2勝目が転がり込んだ。
そして4戦目となる8月23日のロッテ戦は、4回までに7対0と序盤から大量援護をもらい、9回まで無失点の快投。自身3連勝を飾ると同時に、チームとしては、松坂大輔以来となる高卒ルーキーの完封勝利を記録したのだった。
試合後、お立ち台に呼ばれた高橋は
「うれしいです。野手のみなさんに打っていただいて守っていただいたので完封ができたと思います。自分は思いっきり投げることしかできないので、チームに貢献しよう腕を振って投げました」
と振り返った。
プロ入り後に球速がグンとアップし、150キロオーバーも珍しくなくなったように、まだまだ成長中の高橋。首脳陣は、今後も中6日のローテを守り、毎週日曜日に投げさせる予定で、クライマックス・シリーズ出場がかかるAクラス入りへ向けて、「サンデー光成」への期待はますます大きくなっていきそうだ。
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