■2016年成績
30試合:1勝0敗/4ホールド/防御率3.29
飯田優也はオープン戦5試合に登板し、自責点0と安定した結果を残している。
もともとは先発でプロ2年目の2014年にはウエスタン・リーグで最多勝。同年の交流戦では、優勝がかかった最終戦・巨人戦で先発に抜擢されるなど、首脳陣の評価は高い。2015年からは中継ぎに転向し、2年連続で30試合以上に登板している。
得点差のあるゲームでは「上から目線」のピッチングができるが、プレッシャーのかかる場面になると四球や連打で自滅するピッチングが目立った。力はあるだけに安定感が身につけば、ポスト森福の最有力候補だ。
■2016年成績
5試合:0勝0敗/防御率8.59
プロ2年目の2013年には40試合に登板し3勝、4ホールドと頭角を現したが、昨季はシーズンの大半を2軍で過ごした嘉弥真新也。
昨秋に投球フォームをサイドスローに変更。今オフも森福と自主トレを行うなど、ポスト森福が期待される存在だ。
サイドスローといえば、2002年、吉野誠(元阪神ほか)がフォーム改造後に中継ぎの一角として活躍。2003年には初勝利を挙げ、阪神の優勝に大きく貢献した。
そのときの阪神のコーチは、現在のソフトバンクの投手コーチ・佐藤義則。そういった縁でも期待したくなる投手だ。
■2016年成績
1軍登板なし
今季で入団6年目の笠原大芽。昨季はウエスタン・リーグで9勝を挙げ最多勝を獲得。オフにはWBSC U-23ワールドカップに同僚の真砂勇介らとともに日本代表の一員として出場し、優勝に貢献した。
本来は先発タイプだが、投手陣の「定員過多」の現状で出番を求めるとなると中継ぎの方がチャンスあり。
先発から中継ぎへ転向した飯田よりも、工藤公康監督に使いたいと思わせるべくアピールできるか!
■2016年成績
1軍登板なし
興南高では2010年に甲子園春夏連覇。中央大を経て2014年のドラフト5位でソフトバンクに入団した島袋洋奨。
昨季は2軍で31試合に登板。打たれても歩かせてもベンチが粘り強く使い続けた結果が2勝7敗、防御率5.51。1年目から1軍登板を果たし、首脳陣の期待が高い投手だ。
今季のウエスタン・リーグでは、3月19日の開幕第3戦目に先発登板。首脳陣の起用プランは先発のようだが、短いイニングの方が力を発揮できるタイプのように感じる。今後の起用法次第では、ポスト森福に名乗りを上げてくるかもしれない。
文=溝手孝司(みぞて・たかし)
札幌在住。広告代理業を営みながら、ライター、イベントなどスポーツ関連の仕事もこなす。生まれも育ちも北海道ながら、ホークスファン歴約40年。今季の観戦デビューは4月11日札幌ドームのビジター席。見かけた方、機嫌よさそうな試合展開のときだけ声をかけてください。