【京都・投手編】ドラフト関連度 B
センバツ組vs府大会決勝組
プロ注目の榎本和輝(京都翔英)は、最速141キロのストレートと、スライダー、シュートなど多彩な変化球を駆使する。内角を突く強気な攻めで、打たせて取る投球が持ち味だ。夏の連投に向け、かねてからテーマに挙げているストレートの球威をさらに上げ、スタミナ向上に努めたいところだ。
福岡祐弥(龍谷大平安)は、今春のセンバツ初戦で惜敗した教訓を生かして走り込みを増やし、ストレートに伸びが増した。球威もアップし、ゲームメークにも長けている。
2年生春から主戦を務める仲村渠康太(福知山成美)は、昨秋から140キロ近くまで球速がアップ。冷静なマウンドさばきを見せるようになったのは昨年からの成長の跡と言えるが、勝負所では変化球の制球に精彩を欠いた。低めに投げられる制球力と、変化球の精度を上げることが目下の課題だろう。
小森直己(北嵯峨)は130キロ後半のストレートとカーブとのコンビネーションで、凡打を打たせる。府大会の京都翔英戦では最終回こそ疲れで連打を許したが、6回3分の2でわずか2安打と安定感も抜群。173センチの体がマウンドでは大きく見える。
今春の府大会で無安打無得点を達成したエース左腕・遠藤涼太(鳥羽)は130キロ中盤のキレのあるストレートを軸に、コーナーを丁寧に突く制球力が身の上だ。決勝ではカーブもうまく絡めて優勝に貢献。今春初めに肩に違和感を訴え、実戦から遠のいたブランクを感じさせなかった。
小酒卓也(立命館宇治)は、低めの制球が持ち味。球にややばらつきがあるが、今春、急成長を遂げた横手投げ右腕だ。勢いのある球を投げ込む山本幸一(京都国際)はマウンドで躍動感があり、将来性の高さを感じさせる。
【注目選手】榎本和輝(京都翔英)