7月7日〜20日(青森市営野球場ほか)
私学4強を脅かす公立校エースが出現!
選手層極厚の強豪に夏も真っ向勝負挑む
●公立エース・竹本が大旋風!
元々の評判に今春、実績をプラスしたのが竹本祐瑛(八戸西)だ。185センチ88キロのシルエットはすでにプロのようで、最速143キロのストレートには重厚感がある。スピードへのこだわりを見せつつも、スライダー、カーブ、チェンジアップを交えた丁寧かつ繊細な投球も可。春の県大会決勝では4点を失ったが、毎回の13奪三振と力投し、チームはサヨナラ勝ち。チームを34年ぶり、公立校としては1993年の弘前実以来、23年ぶりの春優勝に導いた。
球持ちのいい堀岡隼人(青森山田)は最速144キロの重い直球とスライダーが持ち味。センバツで敗れはしたものの、敦賀気比を3安打に抑え、ゴロの山を築いた。171センチの小柄な体格からキレのある直球とスライダー、チェンジアップで翻弄する2年生左腕・三上世視滝も明治神宮大会を経験している。
青森山田とともにセンバツに出場した八戸学院光星。牽制やフィールディングを含め、投手として総合力がある桜井一樹だが、春の県大会はヒジを痛めてベンチを外れた。ヒジの復調次第になるが、夏は万全の状態で投げられるか。桜井に代わってエースナンバーを背負った和田悠弥は昨秋の公式戦4試合で24回を投げ、防御率0.00をマークしている。
昨年は八戸工大一の195センチ右腕・内沢航大(法政大)が注目されたが、今年も八戸工大一には好投手が揃う。背中を痛めた影響で春は登板がなかった種市篤暉は最速145キロ、タテのスライダーにフォークと落差を使った投球を得意とする。春は一塁を守り、バットでチームに貢献した。夏は投手としてベールを脱ぐか。また、八戸工大一で種市と負けず劣らずの実力を持っているのが2年生右腕・古屋敷匠眞。回転のいいストレートはスカウトをうならせる。
弘前学院聖愛も将来性のある左腕・伊藤瑠、遊撃手ながらリリーフ登板をする小西匠、2年生エース・山口大成と多彩だ。
優勝した八戸西を6回まで無安打に封じた青森商の2年生右腕・伊勢谷玲、三振を奪える投球ができる伊藤楓(八戸学院野辺地西)、連合チームを県大会に導いた青山尚登(金木)、181センチ、93キロの左腕・浪岡凌佑(三沢)らも面白い存在だ。